「諦めない女」桂望実著

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 フリーライターの桃子は、人生の一発逆転を懸け、京子へのインタビューにこぎ着ける。12年前、京子の6歳の娘・沙恵が行方不明に。京子のアルバイト先のペットショップに学校帰りに来た沙恵と帰宅途中の出来事だった。スーパーで牛乳を買っている間に、店の前のベンチで待っていたはずの沙恵の姿が消えていたのだ。

 京子に続いて、夫の慎吾や事件時に夫婦の部屋に詰めていた元婦人警官の美香、ペットショップの店長・大谷、慎吾の母・ふみえと父の富雄、沙恵の担任の友梨など、関係者への取材を進めると、娘が生きていることを信じてひたすら待ち続ける京子の異常とも思える姿が浮かび上がってくる。

 一章ごとに読者を裏切る意外な展開に徹夜必至の長編ミステリー。

(光文社 700円+税)

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