「ウッドロー・ウィルソン」倉山満著

公開日: 更新日:

 偉人として称えられる第28代アメリカ大統領ウィルソンこそが、現在の人類の不幸の9割を一人でつくった極悪人だと指弾する歴史テキスト。

 第1次大戦を通じて世界最大の大国になったアメリカを率いていたのが、1913年に大統領に就任したウィルソンだった。ウィルソンは戦いが長期化する中、「勝利なき平和」を呼びかけ、戦後に理想的な平和をつくろうとしたと評価され、その外交理念は「ウィルソン主義」と呼ばれる。著者は、そうした歴史の通説の一つ一つを徹底的に喝破する。

「私が次期大統領になるのは神が定めたことだ」と公言したウィルソンが、神意政治に走り、世界の秩序を混乱に陥れ、世界中に共産主義が蔓延する元凶になったことを明らかにしていく。

(PHP研究所 970円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  2. 2

    帝釈天から始まる「TOKYOタクシー」は「男はつらいよ」ファンが歩んだ歴史をかみしめる作品

  3. 3

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  4. 4

    高市政権の物価高対策はもう“手遅れ”…日銀「12月利上げ」でも円安・インフレ抑制は望み薄

  5. 5

    立川志らく、山里亮太、杉村太蔵が…テレビが高市首相をこぞってヨイショするイヤ~な時代

  1. 6

    (5)「名古屋-品川」開通は2040年代半ば…「大阪延伸」は今世紀絶望

  2. 7

    森七菜の出演作にハズレなし! 岡山天音「ひらやすみ」で《ダサめの美大生》好演&評価爆上がり

  3. 8

    小池都知事が定例会見で“都税収奪”にブチ切れた! 高市官邸とのバトル激化必至

  4. 9

    西武の生え抜き源田&外崎が崖っぷち…FA補強連発で「出番減少は避けられない」の見立て

  5. 10

    匂わせか、偶然か…Travis Japan松田元太と前田敦子の《お揃い》疑惑にファンがザワつく微妙なワケ