「豊臣家臣団の系図」菊地浩之著

公開日: 更新日:

 秀吉の家臣団の系譜を解説した歴史テキスト。

 秀吉の家臣団は徳川家康ら「五大老」から、子飼いの加藤清正、福島正則、石田三成まで幅広い。なので、本書では天正10(1582)年の本能寺の変までに、秀吉に仕えていた者を取り上げる。信長が大名に登用した家臣のほとんどは尾張三郡の出身者か、永禄元(1558)年までに仕えた者に限定される。対して秀吉の家臣団にはそのような地域性はなく、その人事特性をひもとくキーワードは年齢だという。 秀吉よりも年長の「(蜂須賀)小六世代」、同じ年齢から15歳年下までの「二兵衛世代(竹中半兵衛と黒田官兵衛で二兵衛)」、そして「(賤ケ岳の)七本槍世代」など年代別、さらに武断派と文治派に分けて徹底分析し、その人間関係を読み解く。

(KADOKAWA 900円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    白鵬のつくづくトホホな短慮ぶり 相撲協会は本気で「宮城野部屋再興」を考えていた 

  2. 2

    生田絵梨花は中学校まで文京区の公立で学び、東京音大付属に進学 高3で乃木坂46を一時活動休止の背景

  3. 3

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  4. 4

    佳子さま“ギリシャフィーバー”束の間「婚約内定近し」の噂…スクープ合戦の火ブタが切られた

  5. 5

    狭まる維新包囲網…関西で「国保逃れ」追及の動き加速、年明けには永田町にも飛び火確実

  1. 6

    和久田麻由子アナNHK退職で桑子真帆アナ一強体制確立! 「フリー化」封印し局内で出世街道爆走へ

  2. 7

    松田聖子は「45周年」でも露出激減のナゾと現在地 26日にオールナイトニッポンGOLD出演で注目

  3. 8

    田原俊彦「姉妹は塾なし」…苦しい家計を母が支えて山梨県立甲府工業高校土木科を無事卒業

  4. 9

    藤川阪神の日本シリーズ敗戦の内幕 「こんなチームでは勝てませんよ!」会議室で怒声が響いた

  5. 10

    実業家でタレントの宮崎麗果に脱税報道 妻と“成り金アピール”元EXILEの黒木啓司の現在と今後