「金正恩と金与正」牧野愛博著

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 北朝鮮「金王朝」3代目の正恩氏と妹・与正氏。ベールに包まれた2人と国の実像に迫るリポート。

 韓国訪問と五輪開会式への出席、米朝首脳会談など、与正氏は世界にさまざまな顔を見せてきた。3人兄妹の中で「最も聡明で知的」と言われていた氏のその「目立ちたがり屋」ともいうべき行動は、男尊女卑社会へのレジスタンスかもしれないと指摘する。

 しかし、2014年に公式活動を始めて以来、彼女が手掛けた西洋文化の一部開放や、兄を偶像化する「愛民政治」政策などは修正を余儀なくされてきた。その背景を分析し、彼女が健康不安を抱える兄の後継者となる可能性を考察。さらに継兄の暗殺に至った権力闘争の内幕や独裁体制の実情、核とミサイルの行方など、兄妹が牛耳る秘密国家を読み解く。

(文藝春秋 1078円)

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