「SF少女マンガ全史」長山靖生著

公開日: 更新日:

「SF少女マンガ全史」長山靖生著

 1970年前後から「風の声」「緑の目」などのSFマンガを描いていたのが、少女マンガ家の山田ミネコである。少女マンガでもSF作品は少年マンガ風になる傾向があるが、山田ミネコは独自の作風で作品を描いてきた。

 山田ミネコは昭和24(1949)年生まれで、萩尾望都や大島弓子、山岸凉子らとともに「花の24年組」で、1970年代の少女マンガに革新をもたらし、それ以降の世代に大きな影響を与えた。初期の作品「ゲバゲバ44ページ」(ヒロ書房)は光瀬龍「百億の昼と千億の夜」へのオマージュである。

 ほかに水野英子や西谷祥子ら、SF少女マンガの黄金期の作品をSF評論家が解説する。

(筑摩書房 2200円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    福原愛が再婚&オメデタも世論は冷ややか…再燃する「W不倫疑惑」と略奪愛報道の“後始末”

  2. 2

    「年賀状じまい」宣言は失礼になる? SNS《正月早々、気分が悪い》の心理と伝え方の正解

  3. 3

    「五十年目の俺たちの旅」最新映画が公開 “オメダ“役の田中健を直撃 「これで終わってもいいと思えるくらいの作品」

  4. 4

    放送100年特集ドラマ「火星の女王」(NHK)はNetflixの向こうを貼るとんでもないSFドラマ

  5. 5

    国民民主党・玉木代表「ミッション・コンプリート」発言が大炎上→陳謝のお粗末…「年収の壁」引き上げも減税額がショボすぎる!

  1. 6

    どこよりも早い2026年国内女子ゴルフ大予想 女王候補5人の前に立ちはだかるのはこの選手

  2. 7

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  3. 8

    「M-1グランプリ2025」超ダークホースの「たくろう」が初の決勝進出で圧勝したワケ

  4. 9

    「核兵器保有すべき」放言の高市首相側近は何者なのか? 官房長官は火消しに躍起も辞任は不可避

  5. 10

    楽天が変えたい「18番は田中将大」の印象…マエケンに積極譲渡で“背番号ロンダリング”図る