「SF少女マンガ全史」長山靖生著

公開日: 更新日:

「SF少女マンガ全史」長山靖生著

 1970年前後から「風の声」「緑の目」などのSFマンガを描いていたのが、少女マンガ家の山田ミネコである。少女マンガでもSF作品は少年マンガ風になる傾向があるが、山田ミネコは独自の作風で作品を描いてきた。

 山田ミネコは昭和24(1949)年生まれで、萩尾望都や大島弓子、山岸凉子らとともに「花の24年組」で、1970年代の少女マンガに革新をもたらし、それ以降の世代に大きな影響を与えた。初期の作品「ゲバゲバ44ページ」(ヒロ書房)は光瀬龍「百億の昼と千億の夜」へのオマージュである。

 ほかに水野英子や西谷祥子ら、SF少女マンガの黄金期の作品をSF評論家が解説する。

(筑摩書房 2200円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    2度不倫の山本モナ 年商40億円社長と結婚&引退の次は…

  2. 2

    日本ハムFA松本剛の「巨人入り」に2つの重圧…来季V逸なら“戦犯”リスクまで背負うことに

  3. 3

    FNS歌謡祭“アイドルフェス化”の是非…FRUITS ZIPPER、CANDY TUNE登場も「特別感」はナゼなくなった?

  4. 4

    「ばけばけ」好演で株を上げた北川景子と“結婚”で失速気味の「ブギウギ」趣里の明暗クッキリ

  5. 5

    「存立危機事態」めぐり「台湾有事」に言及で日中対立激化…引くに引けない高市首相の自業自得

  1. 6

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  2. 7

    (2)「アルコールより危険な飲み物」とは…日本人の30%が脂肪肝

  3. 8

    西武・今井達也「今オフは何が何でもメジャーへ」…シーズン中からダダ洩れていた本音

  4. 9

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  5. 10

    高市政権の物価高対策はパクリばかりで“オリジナル”ゼロ…今さら「デフレ脱却宣言目指す」のア然