「自壊する欧米」内藤正典、三牧聖子著

公開日: 更新日:

「自壊する欧米」内藤正典、三牧聖子著

 昨年の10月7日のハマスによる攻撃は、1948年のイスラエル建国以来の大規模攻撃となった。ネタニヤフ首相は失態を隠すためにすぐに反撃を開始し、ガザ市民を巻き込んだ人道危機が続いている。犠牲者から見れば、ハマスと同様、ガザ市民を無差別に虐殺しているイスラエルもテロ国家であるといえる。

 同じようにイスラエルを支援するアメリカもテロ支援国だと中東研究の専門家である内藤氏は指摘する。ヨーロッパ各国もイスラエルの反撃を容認。一方で世界中のムスリムがパレスチナ市民の惨状に同情している。

 欧米のこうしたダブルスタンダードが何をもたらすのか、内藤氏とアメリカ政治外交の専門家である三牧氏が対談。今後の世界秩序の行く末を分析するとともに、日本の果たす役割について考える。

(集英社 1100円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    広陵・中井監督が語っていた「部員は全員家族」…今となっては“ブーメラン”な指導方針と哲学の数々

  2. 2

    11歳差、バイセクシュアルを公言…二階堂ふみがカズレーザーにベタ惚れした理由

  3. 3

    中居正広氏は法廷バトルか、泣き寝入りか…「どちらも地獄」の“袋小路生活”と今後

  4. 4

    【広陵OB】今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  5. 5

    二階堂ふみと電撃婚したカズレーザーの超個性派言行録…「頑張らない」をモットーに年間200冊を読破

  1. 6

    開星(島根)野々村直通監督「グラウンドで倒れたら本望?そういうのはない。子供にも失礼ですから」

  2. 7

    最速158キロ健大高崎・石垣元気を独占直撃!「最も関心があるプロ球団はどこですか?」

  3. 8

    風間俊介の“きゅるるん瞳”、庄司浩平人気もうなぎ上り!《BL苦手》も虜にするテレ東深夜ドラマの“沼り力”

  4. 9

    前代未聞! 広陵途中辞退の根底に「甲子園至上主義」…それを助長するNHK、朝日、毎日の罪

  5. 10

    山下美夢有が「素人ゴルファー」の父親の教えでメジャータイトルを取れたワケ