「伯爵と三つの棺」潮谷験著

公開日: 更新日:

「伯爵と三つの棺」潮谷験著

 中欧の継水半島のある王国で、ツイーゴー家の美しい令嬢が吟遊詩人に一目惚れされて、3つ子を産んだ。吟遊詩人は子どもが生まれる前に消息不明となる。

 3つ子が10歳のとき、はやり病で母が死んだ。正式な婚姻ではなかったので、3人はツイーゴー家の爵位を継ぐことはできなかったが、貴族階級の一員と認められ、農園を与えられた。

 自分の城を持ちたいと考えていた3人は、D伯爵が持っている古城の改修を引き受けることになった。改修が終わった頃、父が戻ってきたが、3人のうちの誰かが父を短銃で撃った。だが、容姿がそっくりなため、誰なのか分からない。

 フランス革命後の中欧を舞台にしたミステリー。

(講談社 2200円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    【夏の甲子園】初戦で「勝つ高校」「負ける高校」完全予想…今夏は好カード目白押しの大混戦

  2. 2

    ドジャース大谷翔平「絶対的な発言力」でMLB球宴どころかオリンピックまで変える勢い

  3. 3

    やす子「ドッキリGP」での言動が物議…“ブチ切れ”対応で露呈してしまった芸人の器量と力量

  4. 4

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  5. 5

    中央学院戦の「1安打完封負け」は全部私の責任です。選手たちにもそう伝えました

  1. 6

    菊池風磨率いるtimeleszにはすでに亀裂か…“容姿イジリ”が早速炎上でファンに弁明

  2. 7

    タレント出身議員の“出世頭” 三原じゅん子氏の暴力団交遊疑惑と絶えない金銭トラブル

  3. 8

    巨人の正捕手争い完全決着へ…「岸田>甲斐」はデータでもハッキリ、阿部監督の起用法に変化も

  4. 9

    ドジャース大谷翔平の突き抜けた不動心 ロバーツ監督の「三振多すぎ」苦言も“完全スルー”

  5. 10

    萩生田光一氏「石破おろし」がトーンダウン…自民裏金事件めぐり、特捜部が政策秘書を略式起訴へ