「風呂と愛国」川端美季著

公開日: 更新日:

「風呂と愛国」川端美季著

 日本人は、いつから毎日入浴することが「当たり前」だと思うようになったのか。本書は、日本人の入浴の歴史をたどりながら、入浴が清潔という概念と結びつき「日本人は入浴好きで清潔な国民である」という意識が生まれた背景を解き明かしていくテキスト。

 6世紀半ば、仏教とともに風呂という様式が日本に伝わった。当時は、湯で満たされた浴槽ではなく、蒸し風呂だった。そして遅くとも鎌倉時代には、営利目的の浴場が登場したという。その後、江戸時代初期に蒸し風呂と湯につかる温浴の混合したものが現れた。

 こうした前近代の入浴の歴史に始まり、明治から大正期にかけて、入浴が清潔さと結びつけられ、さらに清潔さが体のみならず精神と結びつけられ、それが国民性として共有されていく過程を追う。 (NHK出版 1078円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    『スマスロ ミリオンゴッド』導入から4カ月、目立つ空き台の裏でファンが期待するホールの対応

  2. 2

    U18高校代表16人の全進路が判明! プロ志望7人、早大&青学だけで計4人、社会人は2人

  3. 3

    大谷翔平「古巣エンゼルス復帰」の仰天情報! エ軍球団売却とド軍オーナー不祥事が招く急展開

  4. 4

    テレ東「日本3大吞み食べドラマ」でも栗山千明「晩酌の流儀」に注目するワケ

  5. 5

    大谷翔平は「今季終了」か…現地で飛び交う「ロスで手術中」の怪情報とその根拠

  1. 6

    花博ならぬ高市首相PR動画が大炎上! 内閣広報予算10倍超「72億円」要求への猛反発も止まらない

  2. 7

    「男系」どころか「フカ系」? 神武天皇を持ち出す"皇統2600年論"と神話の奇妙な関係

  3. 8

    東京の下町3兄弟「足立・葛飾・江戸川」安さだけじゃない意外な魅力 問題視された治安は今や改善

  4. 9

    水前寺清子(2)「私にとって星野哲郎先生は人生の師です」

  5. 10

    岸田元首相も“激怒”! 高市首相の内閣改造めぐる“パワハラ”アンケートに自民党内から非難轟々