今村翔吾氏プロデュース「日本ドラフト文学賞」創設

公開日: 更新日:

 直木賞作家の今村翔吾氏は20日、エンターテインメント小説の公募文学賞「日本ドラフト文学賞」を創設すると発表した。新しい才能を発掘するための革新的な取り組みが予定されており、要注目だ。

 同賞は、今村氏が代表を務める「一般社団法人ホンミライ」と佐賀新聞社が共同で運営。同氏が作家デビューするきっかけとなったものの、2017年に幕を閉じた「九州さが大衆文学賞」の歴史をふまえつつ、これまでにない新しい文学賞として復活させることが目指されている。

 その目玉となるのは、日本初の「ドラフト制」の導入だ。文学賞は有名作家が選考委員を務めるのが一般的だが、選考方法の「マンネリ化」と各賞それぞれの個性が失われてしまう「均質化」が問題視されていた。

 そこで同賞は、小学館など12の出版社が審査を行い、出版社ごとに“求めている作家像”を直接打ち出すことで、多様な作品が生まれることを目指しているのだ。複数社から指名があった場合は抽選で交渉権が決まり、ドラフト会の様子は文学ファンもYouTubeで視聴可能。「人間ドラマと見応えのある動画として配信し、文学賞をエンターテインメント化」と標榜されており、プロ野球のドラフト会議さながらの盛り上がりが期待できそうだ。

 さらに、一般的な文学賞が禁止している「かつて賞に応募した原稿」も応募可能。新作を書く余裕のないあなたにもうってつけだ。締め切りは来年2025年4月末日まで。

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • BOOKSのアクセスランキング

  1. 1

    日本の課題がわかる「リチウム戦争」アーネスト・シェイダー著/ニューズピックス(選者:佐藤優)

  2. 2

    天皇と戦争の世紀(1)岸信介外相の入閣に異を唱えた昭和天皇

  3. 3

    天皇と戦争の世紀(2)軍部の「大権干犯に当たらず」の説明に苛立ち

  4. 4

    皿書店(豪徳寺)「開高健も書いているし、食の本の店にしよう。そんな感じで」1年前にオープン

  5. 5

    「埋もれてきたもうひとつの抑留の真実と、日本政府の冷淡を知ってもらいたい」──「モンゴル抑留 見捨てられた死者たち」井手裕彦氏

  1. 6

    天皇と戦争の世紀(3)無条件降伏の後、日本側が天皇制をどう死守したのか

  2. 7

    「いのち、見つめて」夏川草介、渡辺淳一ほか著|看取りの真意を問いかける傑作医療小説集

  3. 8

    まだまだ暑い!酷暑を意識から追い出すミステリー本特集(2)「能面検事の挫折」中山七里著

  4. 9

    よみがえった写真が伝える戦前戦時下の“時代の空気”「AIとカラーでよみがえる戦争の昭和史」別冊宝島編集部編

  5. 10

    まだまだ暑い!酷暑を意識から追い出すミステリー本特集(3)「『石球城』殺人事件」北山猛邦著

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    北島三郎(3)「北島ファミリー」の長女・原田悠里が語る御大

  2. 2

    「マクドは健康保険と年金に加入できてよかった」 シニアが働き続けるために必要なこととは?

  3. 3

    徳川光圀(1)水戸黄門は全国漫遊などしていない 主に出かけたのは江戸と領地の往復

  4. 4

    東京・蒲田の2駅結ぶ蒲蒲線、大田区と地元を取材して分かった実現のハードルと地元の思い

  5. 5

    東京・大井町、OIMACHI TRACKSと対照的な東小路飲食店街、商店街理事長が直面する2つの問題

  1. 6

    NHK夏の音楽特番「うたであえたら」は北川景子のMCが見事 カオスと化した近年の紅白はお手本に

  2. 7

    「山口組」抗争指定解除へ、それでも対立は続く…6代目幹部「喜ぶのは早い」

  3. 8

    バナナマン日村が簡単に復帰できそうにない「もう1つの理由」…レギュラー11本抱える人気者のジレンマ

  4. 9

    止まらない高市首相SNS発信に官邸総動員の実態…この週末は3日間で11連投も「ゴキブリ」投稿で大炎上

  5. 10

    清水アキラさんが三男急死の直前に語っていた“せがれ”のこと 良太郎さんに口説かれものまねショー復帰