「さかさ星」貴志祐介著

公開日: 更新日:

「さかさ星」貴志祐介著

 物語は、日頃ユーチューブに動画をあげている中村亮太が、祖母の中村富士子からの頼みを受けて、彼女と一緒に祖母の実家・福森家に車で向かうところから始まる。車内には霊能者・賀茂禮子もおり、福森家で一家4人が人間離れした方法で惨殺される事件が起きたため、彼女にも調査を頼んだらしい。

 祖母から屋敷内部を映像で記録するようにと言われ、動画で視聴回数が稼げるのではという軽い気持ちで同行した亮太は、屋敷に着くなり次々と仕掛けられた呪物を見つける賀茂の言動に、疑いと恐れの気持ちの両方を感じ始める。賀茂は、結界を崩すような庭の樹木の不自然な植え替えや、日本刀や市松人形などをはじめとする数々の名宝に込められた呪詛を指摘。ついにはリフォーム時に大黒柱が上下さかさにされたことまで発見し、亮太は自分がとんでもない場所に足を踏み入れてしまったことを自覚する。果たして福森家にかけられた呪いを解くことはできるのか──。

「黒い家」「悪の教典」に続く暗黒ホラー巨編の最新作。600ページ超えの大ボリュームの中で巻き起こる怪奇現象に背筋が凍ること必至。

(KADOKAWA 2420円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「豊臣兄弟!」白石聖が大好評! 2026年の毎週日曜日は永野芽郁にとって“憂鬱の日”に

  2. 2

    川口春奈「食べ方が汚い」問題再燃のお気の毒…直近の動画では少しはマシに?

  3. 3

    あの人「なんか怖い」を回避する柔らかな言葉遣い

  4. 4

    自分探しで“変身”遂げたマリエに報道陣「誰だかわからない」

  5. 5

    (1)高齢者の転倒は要介護のきっかけになりやすい

  1. 6

    2度目の離婚に踏み切った吉川ひなの壮絶半生…最初の夫IZAMとは"ままごと婚"と揶揄され「宗教2世」も告白

  2. 7

    「誰が殺されてもおかしくない」ICE射殺事件への抗議デモ全米で勃発

  3. 8

    解散総選挙“前哨戦”で自民に暗雲…前橋出直し市長選で支援候補が前職小川晶氏に「ゼロ打ち」大敗の衝撃

  4. 9

    業績悪化で減収減益のニトリ 事業の新たな柱いまだ見いだせず

  5. 10

    チンピラ維新の「国保逃れ」炎上やまず“ウヤムヤ作戦”も頓挫不可避 野党が追及へ手ぐすねで包囲網