「昭和ジャズ喫茶伝説」平岡正明著

公開日: 更新日:

「昭和ジャズ喫茶伝説」平岡正明著

「ジャズは、ジャズ喫茶で聴くものだ」と語った、今は亡き評論家の音楽エッセー。当時活況を示していた1960年代から70年代のジャズ喫茶の思い出に、その店で聴いた印象的なレコードと自らの人生を重ねて語る。

「イントロ」と題された冒頭の章は、ニューオーリンズ的雰囲気を醸していた横浜中華街の一角にあった「ミントンハウス」でディジー・ガレスピーのアルバム「サムシングオールド1945、サムシングニュー1963」を聴きながら、ガレスピーと自分にとっての1963年を回顧。さらに1年前の62年に小田原の純喫茶「ジャルダン」の独特のステレオシステムで聴いたマックス・ローチとクリフォード・ブラウンによる「デリラ」の陶酔感など。

 以降、新宿の汀をはじめ、都内の名店がずらり。 (筑摩書房 1100円)




最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    さすがチンピラ政党…維新「国保逃れ」脱法スキームが大炎上! 入手した“指南書”に書かれていること

  2. 2

    国民民主党の支持率ダダ下がりが止まらない…ついに野党第4党に転落、共産党にも抜かれそうな気配

  3. 3

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  4. 4

    来秋ドラ1候補の高校BIG3は「全員直メジャー」の可能性…日本プロ野球経由は“遠回り”の認識広がる

  5. 5

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  1. 6

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  2. 7

    小林薫&玉置浩二による唯一無二のハーモニー

  3. 8

    脆弱株価、利上げ報道で急落…これが高市経済無策への市場の反応だ

  4. 9

    「東京電力HD」はいまこそ仕掛けのタイミング 無配でも成長力が期待できる

  5. 10

    日本人選手で初めてサングラスとリストバンドを着用した、陰のファッションリーダー