17歳少女が気がついた大人への失望
「グッドワン」
離婚が当たり前の現代アメリカでも親の離婚は子どもに影響する。ゆえに、その影響をありのまま描くのは難しい。その稀有な例外が先週末封切りの「グッドワン」だ。
17歳の少女が父親と泊まりがけのトレッキングに出る。父の悪友も一緒。つまり中年のオヤジ連と年頃の少女という妙な組み合わせだ。なぜそんなことになったのか。悪友も息子同伴のはずが、離婚直後で息子に反発されてしまった。男たちは子どもらが幼いころから同じように楽しんできたのだが、いまや付き合ってくれるのは娘だけなのだ。
そういう人間関係が、車で前に乗る男たちの会話から知れる。では娘は、というと後部座席で黙っている彼女の顔が終始クローズアップで映る。実は彼女も離婚の子で、男たちの話を聞き流しながら浮かぶ目の表情のかすかな変化が17歳の少女の内面のさざなみを映すのである。
この描写、そして娘を演じた新人リリー・コリアスの存在感が素晴らしい。新人らしい無垢な「素」と、それを引き出した演出の確かさ。
これが初長編の監督・脚本のインディア・ドナルドソンは「13デイズ」などで知られたロジャー・ドナルドソン監督の娘だが、幼くして両親は離婚。映画の仕事に入ったのは30代からだという。


















