「ネバーランド」藤野千夜著
「ネバーランド」藤野千夜著
小説家のミサは、3歳年下の隆文と交際中。きっかけは、仲間からネバーランドと呼ばれるミサの部屋で催されたこたつパーティーだった。ミサの恋愛の対象はいつも大人げない、どこかダメなところのある男で、隆文もそのひとり。最初から彼には同棲中の恋人がいることは分かっていた。その彼女との別れ話の相談を受け、フライングで2人の交際が始まったのだ。隆文といるといつも楽しい。
しかし、ミサの部屋でミサの買い置きのお菓子を食べながら、こたつに入ってテレビを見て、ミサが作る食事を待っている隆文を見ているうちに、ミサは時々気分が沈む。隆文がいつまでたっても例の彼女と別れないからだ。それでも彼がくると、ついつい、もてなしてしまう自分もいる。
いびつな2人の恋愛関係を描く長編小説。 (新潮社 825円)


















