くわのみ書房(習志野・大久保)義祖母の「家庭文庫」の思いを継ぐ絵本専門店
県道69号の信号の角。車から、きっと多くの人が「なんだろう?」と見ている、小さな建物。窓にカラフルな手作りフラッグが飾られている。
入って、「絵本の小宇宙だ~」と思った。カフェスペースを含め10坪ほど。「ありんこのぎょうれつ」「よるのパンやさん」「ペティおばさんの台所」が真っ先に目に飛び込む。多すぎず、少なすぎず。面陳列と本棚差しで1600冊ほどが居心地よさそうに並んでいた。
「2016年オープンなので、もうすぐ10年になります」
と、店主・那須庸仁さん。元は薬・医療関係の出版社勤務。50歳くらいのとき「会社に頼らない人生」を考えるようになり、準備開始。定年後にこの店を始めたそうだ。で、絵本屋さんだったのはなぜ?
「本屋さんを……の中で、ターゲットを絞った方がいいかと思って」と言ってから、「妻の祖母が『家庭文庫』をやっていたので、絵本や児童書に親しみがあった」とも。
家庭文庫とは、自宅に蔵書を並べて近所の子どもたちに開放する民間図書館。妻の祖母=瀬林杏子さんは、1960年に高知で始めた、その分野で著名な人。晩年に移り住んだ神戸で開いていた家庭文庫に、那須さんも行ったという。
その流れで、戦後の絵本出版と、家庭文庫、絵本専門店の系譜についての話を縷々。ものすごく面白かったが、ここには断腸の思いで割愛(興味ある方、店へ聞きに行ってください)。

















