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井上理津子ノンフィクションライター

1955年、奈良県生まれ。「さいごの色街 飛田」「葬送の仕事師たち」といった性や死がテーマのノンフィクションのほか、日刊ゲンダイ連載から「すごい古書店 変な図書館」も。近著に「絶滅危惧個人商店」「師弟百景」。

noma books[ノマブックス](習志野・大久保)本に救われた店主・馬渡さんが「本にお返しをしたくなって」オープン

公開日: 更新日:

 京成大久保駅で、「若い人、多いな」と思ったが、商店街を歩くと、もっと。先に日大生産工学部と東邦大学がある学生街だ。やがて左手に、本屋さんの控えめな看板が現れる。

「小学生の頃、毎日のように来ていた『大和屋書店』があったところなんです」と、実はここが地元だったという同行カメラマン。店内に入ると、彼は「わっ」と声を上げた。2022年に生まれ変わった、カフェ併設店。「わっ」は、「きれい、今風、あたたかい」の意味だと思う。

 24のカフェ席の3分の1くらいに、本を読んだり、パソコンを開いたりしている人がいた。壁面に、100冊以上が表紙を見せてずらり。絵本・児童書コーナーには手作りのぬいぐるみも並んでいる。広々した通路を進むと、単行本、コミック、雑誌、文庫本、参考書……。

「本棚や照明器具は、『大和屋書店』で使っていたものをお譲りいただいたんですよ。約30坪に8000冊ほど。“町の本屋さん”にありそうな本は全部置いておきたいんです」と、オーナーの馬渡あかねさん。

 なぜ、こうした本屋さんを? の答えが明快だった。

「共に経営コンサルタントとして働いてきた主人を突然亡くし……本に救われたんです」

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