「検視官の現場」山形真紀著

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「検視官の現場」山形真紀著

 元警察官の著者は、かつて検視官として約1600体もの遺体の検視を担当したという。検視とは、変死と呼ばれる事案について遺体や現場を調べ、主にその死の事件性を判断する仕事。

 検視官は、法医学者や監察医とは異なり、警察官の職務のひとつで、刑事として10年以上の実務経験があり、警察大学校で法医学を修め、警部以上の階級にあることが必要だという。警察では、年間20万体もの死体を取り扱っており、その数は多死社会を迎え増える一方だそうだ。

 本書は、検視官の仕事の実際を紹介。家族と同居しながら、腐敗し異臭がするまでその死に気づかれなかった50代男性や、ごみ屋敷で見つかった白骨化した遺体など、さまざまなケースを紹介しながら、現代日本が直面する課題を考える。 (中央公論新社 1100円)

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