ガラパゴス化脱却へ 「日本映画」今年のカンヌの“収穫高”は?

公開日: 更新日:

 妻夫木聡(34)は出演したホウ・シャオシェン監督の「黒衣の刺客」(台湾)がコンペティション部門の監督賞を受賞。主演でもないのにカンヌ入りし、海外メディアから取材されていたが、アクター・妻夫木にとって、今後のキャリアを左右する大きな場になったという。

「“カンヌ”は各国の映画配給会社へ作品を売り込むだけでなく、俳優の顔と名をアピールする絶好の場でもある。日本の映画界は内向き志向が一因となり、なかなか世界市場において成果を出せていない。各賞の受賞に一喜一憂するだけでなく、俳優自身も含め、世界のマーケットでパフォーマンスし、打って出ることが大事。業界全体の機運の高まりを後退させないことが今後の課題のひとつといえるでしょう」(前出の大高氏)

 国内ではヒットしても海外ではまったく相手にされない作品が多く、ガラパゴス化した日本映画界。今回は大ベテランの樹木希林津川雅彦も“初カンヌ”だったが、カラを打ち破るのは誰か。

■カンヌ入りした日本の俳優(50音順)
 浅野忠信綾瀬はるか、内田伽羅、夏帆、樹木希林、鈴木梨央、瀬戸朝香、津川雅彦、妻夫木聡、長澤まさみ、永瀬正敏、広瀬すず深津絵里

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    小室圭さん年収4000万円でも“新しい愛の巣”は40平米…眞子さんキャリア断念で暇もて余し?

    小室圭さん年収4000万円でも“新しい愛の巣”は40平米…眞子さんキャリア断念で暇もて余し?

  2. 2
    メジャー29球団がドジャースに怒り心頭! 佐々木朗希はそれでも大谷&由伸の後を追うのか

    メジャー29球団がドジャースに怒り心頭! 佐々木朗希はそれでも大谷&由伸の後を追うのか

  3. 3
    若い世代にも人気の昭和レトロ菓子が100均に続々! 製造終了のチェルシーもまだある

    若い世代にも人気の昭和レトロ菓子が100均に続々! 製造終了のチェルシーもまだある

  4. 4
    巨人にとって“フラれた”ことはプラスでも…補強連敗で突きつけられた深刻問題

    巨人にとって“フラれた”ことはプラスでも…補強連敗で突きつけられた深刻問題

  5. 5
    長渕剛の大炎上を検証して感じたこと…言葉の選択ひとつで伝わり方も印象も変わる

    長渕剛の大炎上を検証して感じたこと…言葉の選択ひとつで伝わり方も印象も変わる

  1. 6
    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  2. 7
    「監督手形」が後押しか…巨人入り目前から急転、元サヤに収まった真相と今後

    「監督手形」が後押しか…巨人入り目前から急転、元サヤに収まった真相と今後

  3. 8
    東京15区補選は初日から大炎上! 小池・乙武陣営を「つばさの党」新人陣営が大音量演説でヤジる異常事態

    東京15区補選は初日から大炎上! 小池・乙武陣営を「つばさの党」新人陣営が大音量演説でヤジる異常事態

  4. 9
    高島彩、加藤綾子ら“めざまし組”が大躍進! フジテレビ「最強女子アナ」の条件

    高島彩、加藤綾子ら“めざまし組”が大躍進! フジテレビ「最強女子アナ」の条件

  5. 10
    「救世主にはなり得ない」というシビアな見方…ピーク過ぎて速球150キロ超には歯が立たず

    「救世主にはなり得ない」というシビアな見方…ピーク過ぎて速球150キロ超には歯が立たず