色仕掛けやカネで…映画「ジャッジ!」が描く広告業界の裏側

公開日: 更新日:

 東京五輪の顔ともいうべきエンブレムのデザイン盗作疑惑騒動。世界中が注目する五輪エンブレムをパクるとはさすがに考えにくいが、広告業界の裏側を赤裸々に描いた映画「ジャッジ!」(13年、日)を見ると、そうとも言い切れない気がしてくる。

 大手広告代理店に勤める若手CMクリエーター(妻夫木聡)は、世界最大の国際広告祭の審査員に選ばれた上司から、身代わり出席を言いつけられる。しかもスポンサー企業のドラ息子が作ったダメCMを、どんな手を使ってでも受賞させろとむちゃな役目を押し付けられるのだった。

 映画は身代わり審査員となった主人公の視点から、国際広告賞選考の舞台裏のドロドロを描く。色仕掛けやカネで審査員を買収なんてのは朝飯前、いもしない難病の幼子を持ち出して泣き落としを仕掛けるヤカラまで出てくる始末だ。

「コメディーなので大笑いして楽しめますが、コネによるゴリ押しや数々の不正行為などは現実を基にしています。永井聡監督と脚本家の澤本嘉光氏はCM業界屈指のクリエーターで、国際広告祭の受賞歴や審査員の経験もあり業界の裏側を知り尽くしている。そうした経験を脚本に反映させているので、想像だけではまず描けないディテールやリアリティーが見られるわけです」(映画批評家・前田有一氏)

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    萩本欽一〈24〉相方の坂上二郎さんとは「遊ばない・食事しない・夢を語らない」を徹底した事情

  2. 2

    バナナマン日村が簡単に復帰できそうにない「もう1つの理由」…レギュラー11本抱える人気者のジレンマ

  3. 3

    NHK3年連続赤字で番組制作費82億円カット…タモリもダーウィンも華大も豊臣もピンチ!

  4. 4

    趣里が7月期テレ朝ドラマで出産後初主演 続く水谷家との「蜜月」で三山凌輝にも復活説

  5. 5

    日テレが「news LOG」和久田麻由子を全面バックアップできない切実事情…佐藤栞里や有働由美子との決定差

  1. 6

    佐藤二朗vs橋本愛騒動が直撃! フジドラマ“出たくない俳優”&“見たくない視聴者”の二重苦

  2. 7

    椎名林檎と成田悠輔氏の親密デート発覚!「異色の超ビッグカップル」誕生も「いわくつき」と見られるワケ

  3. 8

    【5.独走態勢】「ミッドナイトフライト」「夜間飛行」が候補だったが、明菜が「北ウイング」を提案した

  4. 9

    「夫婦別姓刑事」とフジテレビの時代錯誤…“看板に偽りあり”のタイトルと「超・年の差婚」設定への嫌悪感

  5. 10

    元ボクシング世界王者・薬師寺保栄が妻に無断でレースQの愛人を「養女」に…妻が明かした苦しい胸中

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐藤二朗vs橋本愛騒動が直撃! フジドラマ“出たくない俳優”&“見たくない視聴者”の二重苦

  2. 2

    趣里が7月期テレ朝ドラマで出産後初主演 続く水谷家との「蜜月」で三山凌輝にも復活説

  3. 3

    萩本欽一〈24〉相方の坂上二郎さんとは「遊ばない・食事しない・夢を語らない」を徹底した事情

  4. 4

    巨人エース戸郷翔征の不振を招いた“真犯人”の実名…評論家のOB元投手コーチがバッサリ

  5. 5

    “キムタク効果”見込んだ吉野家の戦略は残念な結果に…ファンの間に沸き起こる「藤田ニコル復帰待望論」

  1. 6

    佐藤二朗騒動の余波!「福田組」の長澤まさみへの“ハラスメント”舞台挨拶の悪ノリ動画が再注目…女性視聴者は嫌悪

  2. 7

    ソフトバンク「佐々木麟太郎シフト」着々…同ポジションの中村晃引退、山川穂高二軍塩漬けが伏線

  3. 8

    「夫婦別姓刑事」とフジテレビの時代錯誤…“看板に偽りあり”のタイトルと「超・年の差婚」設定への嫌悪感

  4. 9

    萩本欽一〈25〉「車椅子でも絶対に明治座に出す」脳梗塞で左半身麻痺の坂上二郎さんを奮い立たせたひと言

  5. 10

    維新また猿芝居…国会空転トップ会談で定数削減法案に“白旗”も「今時点で取り下げない」と強がるワケ