AKIRAには酷だった…最低視聴率ドラマ「HEAT」とフジの惨状

公開日: 更新日:

 フジテレビ系ドラマ「HEAT」(火曜22時~)の第6話の平均視聴率が、2.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区=以下同)という不甲斐ない結果に終わった。どのくらいヒドいかといえば――今世紀に放送されたテレビ東京を除くプライム帯(19~23時)の民放連続ドラマの中で、2013年10月期にワーストを更新した「夫のカノジョ」(TBS系)の3.0%を下回ったのだから、関係者は真っ青である。

「EXILE」のパフォーマー(脇で踊る人)であるAKIRA(33)が主演を張る同ドラマ。AKIRAは都市開発を画策する不動産会社のエリートビジネスマンに扮し、素性を隠して候補地の消防団に入団。消防団員として地域住民と交流する中で仏心が芽生えていく……といったひとりの男の成長を描いているのだが、コラムニストの桧山珠美氏は、「“役者偏差値”の低いAKIRAにはそもそも荷が重すぎる役だった」と指摘する。

「この物語は、結果を残すには手段を選ばないエリートと、そこから葛藤を経て改心するいい人と“2つの顔”を見せる演技力が求められます。ですが、演技の幅がネコの額ほどしかないAKIRAにその演じ分けができるかといえば、無理ってもの。一本気なキャラクターになり切ればよかったドラマ『GTO』とはワケが違います。非常に酷な仕事であり、彼にこの役をやらせた制作サイドの責任は重いでしょう。今後、このドラマの楽しみといえば、視聴率下落の動向とフジテレビの打ち切り決断のタイミングぐらいですね」

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 2
    大谷2戦連続6号弾 先輩の雄星も驚く「鈍感力」発揮!名門球団の重圧や水原問題もどこ吹く風

    大谷2戦連続6号弾 先輩の雄星も驚く「鈍感力」発揮!名門球団の重圧や水原問題もどこ吹く風

  3. 3
    長渕剛が誹謗中傷に《具合が悪い》と告白…《話があるなら、来てほしい》と性被害告発の元女優に呼びかけ

    長渕剛が誹謗中傷に《具合が悪い》と告白…《話があるなら、来てほしい》と性被害告発の元女優に呼びかけ

  4. 4
    松本人志に文春と和解の噂も、振り上げた拳は下ろせるか? 告発女性の素性がSNSで暴露され…

    松本人志に文春と和解の噂も、振り上げた拳は下ろせるか? 告発女性の素性がSNSで暴露され…

  5. 5
    松本人志“性的トラブル報道”へのコメント 優木まおみが称賛され、指原莉乃が叩かれるワケ

    松本人志“性的トラブル報道”へのコメント 優木まおみが称賛され、指原莉乃が叩かれるワケ

  1. 6
    広末涼子“不倫ラブレター”の「きもちくしてくれて」がヤリ玉に…《一応早稲田だよな?》

    広末涼子“不倫ラブレター”の「きもちくしてくれて」がヤリ玉に…《一応早稲田だよな?》

  2. 7
    佐々木朗希にメジャー球団は前のめりも…ロッテ首脳陣が依然として計算できない脆弱ボディー

    佐々木朗希にメジャー球団は前のめりも…ロッテ首脳陣が依然として計算できない脆弱ボディー

  3. 8
    巨人の得点圏打率.186は12球団最低…チャンスに滅法弱く、立場が危うくなった打者3人の名前

    巨人の得点圏打率.186は12球団最低…チャンスに滅法弱く、立場が危うくなった打者3人の名前

  4. 9
    阪神・岡田監督ようやく取材解禁の舞台裏 もう怖いものなし?今後の報道に忖度生じる可能性

    阪神・岡田監督ようやく取材解禁の舞台裏 もう怖いものなし?今後の報道に忖度生じる可能性

  5. 10
    大谷は徹底した個人主義、思考回路も米国人…ゴジラ松井とはメンタリティーに決定的差異

    大谷は徹底した個人主義、思考回路も米国人…ゴジラ松井とはメンタリティーに決定的差異