「週刊文春」から“Woman”発売 女性編集長はどんな人?
「週刊文春」初の女性版が来年元日に発売される。その名もズバリ「週刊文春Woman」(全194ページ、430円)。男性向けの総合週刊誌として産声を上げて57年、同誌史上初の女性編集長が辣腕を振るった。
私の会社人生がかかっています(笑い)――。井崎彩編集長(40)からの連絡メールには“男前”な覚悟がつづられていた。文芸春秋は今年3月、プランを社内で公募。「週刊文春の女性版を出したい」という井崎氏の企画が、16年元日にセブン―イレブンで発売する臨時増刊号として採用になったという。
「『週刊文春』読者の4~5割を女性が占めるようになり、四半世紀。単純計算ですが、発行部数66万部に0.4をかけたら26・4万部。これは女性月刊誌の発行部数に引けを取らない数字であり、週刊誌という枠を超え、実は世の中の多くの女性から支持されているのではないかなあと。実際に週刊文春を自腹で買っている女性の声も多く聞きます。雑誌が売れない時代にコアなファンがついているのなら企画としてアリだなと考えたんです」
ターゲットはアラフォー以上。だが、有職無職、既婚未婚、子どもの有無、収入といったターゲットは設けない。発行部数10万部。週刊文春を冠して発行するにあたり、「日頃の読者の期待を裏切るような内容にはしたくなかった」と話す。