京唄子ら大物も所属 老舗事務所「さちこプロ」倒産のなぜ

公開日: 更新日:

 今の人たちは知らないかもしれないが、かつては大物タレントを多数抱えていた老舗芸能プロダクション「さち子プロ」(新宿区、小川幸子社長)が破産したとして関係者の間で話題になっている。

 なにしろ、かつて所属していたのは山岡久乃を筆頭に、野川由美子、高田美和、土田早苗、沢田雅美や二木てるみ。変わったところでは京唄子や「かしまし娘」で人気を博した正司照枝、花江姉妹なども所属していた大手プロだった。

 芸能評論家の肥留間正明氏が往時を懐かしむ。

「私がこの世界に飛び込んだ70年代後半、『さち子プロ』といえば大手中の大手で、取材対象者はほとんどが所属していました。もう“犬も歩けば”状態。もちろん小川社長も業界では有名人で、特に映画界やドラマ界に顔の利くヤリ手として知られた人でした」

 そんな大手がなぜ、破産の憂き目に?

「今の芸能界は、テレビで顔を売ってCMにつなげることで成り立っています。そのうち、テレビはというとお笑いやバラエティーが中心。ところが、ヤリ手だった小川社長もそうした流れを読み取れなかったんだと思います。ドラマに役者を出すことはできてもバラエティーにつなげることができなかった。そうこうするうち役者もひとり離れ、ふたり離れ……。いつの間にか弱小プロになっていたということでしょう」(前出の肥留間正明氏)

「盛者必衰の理をあらわす」みたいな話だ。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞

  2. 2

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  3. 3

    長女Cocomi"突然の結婚宣言"で…木村拓哉と工藤静香の夫婦関係がギクシャクし始めた

  4. 4

    元TOKIO松岡昌宏に「STARTO退所→独立」報道も…1人残されたリーダー城島茂の人望が話題になるワケ

  5. 5

    長嶋一茂は“バカ息子落書き騒動”を自虐ネタに解禁も…江角マキコはいま何を? 第一線復帰は?

  1. 6

    嵐ラストで「500億円ボロ儲け」でも“びた一文払われない”性被害者も…藤島ジュリー景子氏に問われる責任問題

  2. 7

    今田美桜に襲い掛かった「3億円トラブル」報道で“CM女王”消滅…女優業へのダメージも避けられず

  3. 8

    "お騒がせ元女優"江角マキコさんが長女とTikTokに登場 20歳のタイミングは芸能界デビューの布石か

  4. 9

    27年度前期朝ドラ「巡るスワン」ヒロインに森田望智 役作りで腋毛を生やし…体当たりの演技の評判と恋の噂

  5. 10

    菊池風磨率いるtimeleszにはすでに亀裂か…“容姿イジリ”が早速炎上でファンに弁明

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    嵐ラストで「500億円ボロ儲け」でも“びた一文払われない”性被害者も…藤島ジュリー景子氏に問われる責任問題

  2. 2

    トリプル安で評価一変「サナエノリスク」に…為替への口先介入も一時しのぎ、“日本売り”は止まらない

  3. 3

    27年度前期朝ドラ「巡るスワン」ヒロインに森田望智 役作りで腋毛を生やし…体当たりの演技の評判と恋の噂

  4. 4

    今田美桜に襲い掛かった「3億円トラブル」報道で“CM女王”消滅…女優業へのダメージも避けられず

  5. 5

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  1. 6

    元TOKIO松岡昌宏に「STARTO退所→独立」報道も…1人残されたリーダー城島茂の人望が話題になるワケ

  2. 7

    今田美桜が"あんぱん疲れ"で目黒蓮の二の舞いになる懸念…超過酷な朝ドラヒロインのスケジュール

  3. 8

    織田裕二「踊る大捜査線」復活までのドタバタ劇…ようやく製作発表も、公開が2年後になったワケ

  4. 9

    「嵐」が2019年以来の大トリか…放送開始100年「NHK紅白歌合戦」めぐる“ライバルグループ”の名前

  5. 10

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞