京唄子ら大物も所属 老舗事務所「さちこプロ」倒産のなぜ

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 今の人たちは知らないかもしれないが、かつては大物タレントを多数抱えていた老舗芸能プロダクション「さち子プロ」(新宿区、小川幸子社長)が破産したとして関係者の間で話題になっている。

 なにしろ、かつて所属していたのは山岡久乃を筆頭に、野川由美子、高田美和、土田早苗、沢田雅美や二木てるみ。変わったところでは京唄子や「かしまし娘」で人気を博した正司照枝、花江姉妹なども所属していた大手プロだった。

 芸能評論家の肥留間正明氏が往時を懐かしむ。

「私がこの世界に飛び込んだ70年代後半、『さち子プロ』といえば大手中の大手で、取材対象者はほとんどが所属していました。もう“犬も歩けば”状態。もちろん小川社長も業界では有名人で、特に映画界やドラマ界に顔の利くヤリ手として知られた人でした」

 そんな大手がなぜ、破産の憂き目に?

「今の芸能界は、テレビで顔を売ってCMにつなげることで成り立っています。そのうち、テレビはというとお笑いやバラエティーが中心。ところが、ヤリ手だった小川社長もそうした流れを読み取れなかったんだと思います。ドラマに役者を出すことはできてもバラエティーにつなげることができなかった。そうこうするうち役者もひとり離れ、ふたり離れ……。いつの間にか弱小プロになっていたということでしょう」(前出の肥留間正明氏)

「盛者必衰の理をあらわす」みたいな話だ。

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