若井みどりの吉本入りに一役 若井はんじ・けんじとの思い出

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 最初は付き人です。師匠とあちこちの寄席やテレビ・ラジオ局へ行って、衣装の着替えにカバン持ち。寄席では掃除にお茶の準備、他のお師匠さんの着替えと片付け。朝7時前に家を出て、帰るのが夜の11時すぎるのは珍しなかった。

 この間はズッと舞台袖で師匠たちの漫才見てお勉強。ネタ作りもようしました。師匠は徹底して「芸は盗むもんや」「自分らで研究せぇ!」というタイプで稽古はつけてくれへん。「厳しせんと、困るのは自分らや」。まるでことわざの「獅子の子落とし」ですわ。そやかて、そうそう簡単に芸は身につくもんやない。

 そんな折、68年に師匠と別の新興事務所へ移ったもんやから、急に仕事がなくなってね。71年にNHK上方漫才コンテストの優秀努力賞をもらって、一息ついたものの変わらしません。

 これじゃ先がない思うて、師匠とは別に吉本興業へ再移籍しようと思い始めたんです。でも、社長が首を縦に振らしまへん。その揚げ句1年ぐらい仕事干されましてね。ますます貧乏してました。

 そんな時、師匠は超売れっ子の「Wけんじ」師匠の事務所にも顔がきいて、仲介を依頼しまして。きっと、社長に頭も下げてくれたんやろね。それで74年に吉本入りが認められたんです。

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