碓井広義
著者のコラム一覧
碓井広義上智大学教授(メディア文化論)

1955年長野県生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒業。千葉商科大学大学院政策研究科博士課程修了。博士(政策研究)。81年テレビマンユニオンに参加。以後20年、ドキュメンタリーやドラマの制作を行う。代表作に「人間ドキュメント 夏目雅子物語」など。慶應義塾大学助教授、東京工科大学教授を経て現在、上智大学文学部新聞学科教授。専門は放送を軸としたメディア文化論。著書に「テレビの教科書」ほか。

「バイプレイヤーズ」醍醐味はパロディーに隠された真実

公開日:

 大杉漣、遠藤憲一、松重豊、寺島進、光石研、田口トモロヲ。いずれも脇役でありながら、時には主役を「食っちゃう」ほどの実力派俳優だ。この6人を集めたドラマがテレビ東京系「バイプレイヤーズ(脇役たち)」である。しかも遠藤の役名は「遠藤憲一」で、大杉もまた「大杉漣」という役者を演じる“ひねり技”だ。

 ある日、彼らに仕事が舞い込む。チャン・イーモウ監督が「七人の侍」をリメークするという。主演は役所広司で、残りの主要人物への大抜擢だ。ただし条件があり、役者同士の絆を深めるため、クランクインまでの3カ月間、合宿生活を送らなくてはならない。6人は即座に快諾し、奇妙な日常が始まった。

 彼らが参加しているドラマの現場の“あるある感”が半端じゃない。遠藤と松重の刑事ドラマ「相方」では、スタッフの間に「2人は仲が悪い」という噂が広まり、本人たちも疑心暗鬼に。また光石は「W不倫の悲劇」の共演者、山口紗弥加(本人)と実際に不倫関係に陥りそうになる。

 毎回ドラマや芸能界をネタに連射される、“ちょっと危ない話”が堪らなくおかしい。NHKや民放各局が実名で登場。あの「文春砲」も話題になる。6つの個性のぶつかり合いはもちろん、パロディーの煙幕に隠された“本当のこと”を探してみるのも、この深夜ドラマの醍醐味だ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新の芸能記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    売り込みは好調も…河野景子“豪邸ローン2億円”の逼迫台所

  2. 2

    劇的試合続くも外国人記者ソッポ…錦織圭はなぜ“不人気”か

  3. 3

    CM中止で加速…NGT48イジメの構図と暴行事件の“犯人”探し

  4. 4

    参院選まで半年…野党共闘を阻む立憲・枝野代表の背信行為

  5. 5

    全豪OPで話題…大坂なおみが“スリム”になった深~い理由

  6. 6

    毎勤不正で新疑惑「数値上昇」の発端は麻生大臣の“大号令”

  7. 7

    NGT48メンバー暴行事件を追及 “敏腕ヲタ記者”の評判と執念

  8. 8

    早とちり小池知事…都が鑑定の“バンクシー作品”には型紙が

  9. 9

    NGT48メンバーは自宅に男が 地方アイドルが苦しむジレンマ

  10. 10

    NGT暴行事件の黒幕か アイドルハンター“Z軍団”の悪辣手口

もっと見る