アガサのひ孫が語った 新作「オリエント急行」のポアロ像

公開日: 更新日:

 アガサ・クリスティといえば「ミステリーの女王」と称され、200を超えるその著作は聖書とシェークスピアの次に多く人類に読まれたといわれるほど。中でも「オリエント急行の殺人」は斬新すぎるトリックで当時のミステリー界を揺るがした代表作だが、今回「オリエント急行殺人事件」(12月8日公開、20世紀フォックス映画配給)としてハリウッドで映画化された。アガサのひ孫でプロデューサーを務めるジェームズ・プリチャード氏が映画化への思いを語った。

「誰もが結末や犯人を知っているって指摘もありましたが、筋書きを変えることは絶対にあり得ない。それほどにあの原作は何度読んでも面白く、新たな発見を得られる傑作です」

 イスタンブール発のオリエント急行で欧州へ戻る途中、名探偵エルキュール・ポアロが遭遇する殺人事件。原作は1934年に発表された列車ミステリーの金字塔で、ポアロシリーズとしては8作目。

 衝撃の結末はファンや評論家の間で賛否両論を巻き起こした。列車内という密室殺人ながら全員のアリバイが証明される展開だが、ポアロは各人の証言を突き合わせて、とてつもない仮説と真相を提示する。豪華で旅情あふれる舞台設定から、スター俳優を集めて映像化されることも多い作品だ。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    今オフ勃発「FA捕手大シャッフル」…侍Jの巨人・大城、SB甲斐を筆頭に中日、阪神も参戦か

    今オフ勃発「FA捕手大シャッフル」…侍Jの巨人・大城、SB甲斐を筆頭に中日、阪神も参戦か

  2. 2
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 3
    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  4. 4
    3Aでもボロボロ…藤浪晋太郎の活路を開くのは阪神復帰か? 日本ハム、オリックス移籍か

    3Aでもボロボロ…藤浪晋太郎の活路を開くのは阪神復帰か? 日本ハム、オリックス移籍か

  5. 5
    3人兄妹の末っ子だから年上と遊ぶ機会が多く、彼らと遊ぶだけの体力もあった

    3人兄妹の末っ子だから年上と遊ぶ機会が多く、彼らと遊ぶだけの体力もあった

  1. 6
    “辞めジャニ”野村義男は59歳で現役バリバリ!引く手あまたの秘訣は「第三の道」を歩んだこと

    “辞めジャニ”野村義男は59歳で現役バリバリ!引く手あまたの秘訣は「第三の道」を歩んだこと

  2. 7
    巨人・秋広が今季初昇格も阿部監督「全く期待していない」…のんきな性格がアダで早くも背水の陣

    巨人・秋広が今季初昇格も阿部監督「全く期待していない」…のんきな性格がアダで早くも背水の陣

  3. 8
    阪神・岡田監督が密かに温めていた「藤浪獲得プラン」が消滅していた…

    阪神・岡田監督が密かに温めていた「藤浪獲得プラン」が消滅していた…

  4. 9
    当時日本ハムGMだった山田正雄氏が「この性格はプロでやる上でプラスになる」と確信した決定的瞬間

    当時日本ハムGMだった山田正雄氏が「この性格はプロでやる上でプラスになる」と確信した決定的瞬間

  5. 10
    人間性やスタンスが如実に表れたMLB挑戦時の「西海岸かつ小規模都市」へのこだわり

    人間性やスタンスが如実に表れたMLB挑戦時の「西海岸かつ小規模都市」へのこだわり