「セルピコ」 腐敗警官どもに1人で立ち向かい孤立していく

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 一方、本作は良心的な男が1人で巨悪に立ち向かう。現金を受け取らない警官が「変人」扱いされるほど市警は腐敗。清廉潔白を貫く彼は悪徳警官どもにとっては、いつ自分たちの悪事を暴露するか分からない危険な存在だ。だから命まで狙われることになった。

 セルピコは苛立ちが募り、理解ある恋人にあたり散らして恋は破局。孤立無援の彼の姿に観客は自己を投影し、怒りと恐怖を感じながら物語に引き込まれてしまう。

 それにしても1960年代に警官が毎年、ウン十万ドルもの賄賂を取り立てていたとはさすがは米国。スケールがでかい。日本の警官はそこまではやらない。沖縄のヘリパッド反対運動の人々に「土人」「シナ人」と毒づく程度。せいぜいが共産党幹部の自宅を盗聴したり、民進党議員の関係先を盗撮するくらいのものだ。 (森田健司)

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