著者のコラム一覧
片岡たまき

神奈川県平塚市出身。元RCサクセション・マネジャー兼衣装係。夫は「パスカルズ」のバンドマスター、ロケット・マツ氏。著書に「あの頃、忌野清志郎と」(宝島社)。

気さくな人柄で氷室、米米、ブルーハーツら後輩に慕われた

公開日: 更新日:

 清志郎はみんなに慕われた。

「RCのメンバーは夜中にその日のライブビデオを見るのが日課。それを聞きつけて彼らが清志郎さんの部屋を訪ねてくるんです。少し恐縮しながら『一緒に見てもいいですか~?』と。清志郎さんは『おぉー。入りたまえ』なんて言って迎えてました。爆風スランプのサンプラザ中野は『スローバラード』を口ずさんで、踊ったりして、清志郎さんにウケてましたね。夏フェスは普段のツアーと違って、その時期の独特な密接度があるんですね。例えば、88年8月5日の大阪・南港のロックフェスで、RCはブルーハーツと一緒でした。翌日の広島ピースコンサートでは、タイマーズがブルーハーツと一緒。その翌日の愛媛県津島町(宇和島)のフェスではまたRCがブルーハーツと一緒。もう、この何日間か清志郎さんはブルーハーツと共に移動って感じです(笑い)。仲良くならないわけがない。広島―四国のバスの中はギターを弾いたりお酒も入って、ちょっとした打ち上げ的な感じでしたし、その後もヒロトとマーシーがRCのライブに遊びに来たりしています。米米CLUBのカールスモーキー石井は、ある雑誌に寄せた追悼メッセージで、『清志郎さんは破壊ということが構築する事だと言う事を美しくやり遂げられたインテリジェンスの教祖だ!』と語り、そして『俺たち米米のメンバーは決して、あんたの、楽屋でも変わらない、人柄を忘れません』と締めている。本当にこのとおりだと思いました。清志郎さんはどこでも同じ。人によって態度を変えたりしない人。一言で言うと、感覚的ですが『柔らかい人』です」

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本は強い国か…「障害者年金」を半分に減額とは

  2. 2

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 3

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  4. 4

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  5. 5

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  1. 6

    侍Jで加速する「チーム大谷」…国内組で浮上する“後方支援”要員の投打ベテラン

  2. 7

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    高市政権の物価高対策「自治体が自由に使える=丸投げ」に大ブーイング…ネットでも「おこめ券はいらない!」