スピルバーグ後継者 ジュラシック・ワールド最新作へ決意
全世界でメガヒット驀進中のアドベンチャー大作「ジュラシック・ワールド/炎の王国」(J・A・バヨナ監督、東宝東和配給)が来週13日、ついに日本で公開となる。生みの親であるスティーブン・スピルバーグにその手腕を認められ、前作の「ジュラシック・ワールド」(15年)から同シリーズに参画するのが“後継者”のコリン・トレボロウ氏(41=製作総指揮・脚本)。巨匠から“免許皆伝”を許された際のアドバイスなどについて聞いた。
「スピルバーグのアドバイスは“感覚的に楽しめる作品であることを最優先しろ”ってこと。ジュラシックシリーズは理論とかを深く考えだすと行き詰まってしまう。もちろん、敬意をはらいながら、しょせん恐竜映画じゃんって、ある種の開き直りみたいな態度で臨むように心がけたんだ」
遺伝子工学で蘇った巨大恐竜の脱走により、テーマパークが破壊した島で起こる火山の大噴火。今作では環境保全や、恐竜の密輸でカネ儲けを企てる人間や権力の醜さ。そして、人間と恐竜の関係から映し出す“動物同士”の共存という壮大なテーマが描かれている。だが、「映画はあくまでエンターテインメント」で、警鐘を鳴らし、ことさら危機感をあおるのでなく「バランスが大事」だと強調する。