セ・リーグ「DH制導入」今度こそ加速か…交流戦最大借金でパ・リーグに惨敗の衝撃
20回目の交流戦が、圧倒的大差がついたまま“幕を閉じた”。24日にロッテ対巨人の1試合が残っているものの、大勢に影響はない。
パ・リーグの62勝43敗2分けという結果にショックを隠し切れないのがセ・リーグだ。
「セでトップの広島が9勝9敗の5割がやっと。つまり、セで貯金をつくったチームはひとつもなかった。1位から5位タイまでをパに独占され、SNSでのファンの反応を見ても、《交流戦つまらん》《6チームともパならBクラスが妥当》《交流戦をやめるか、セがDH制導入するか。希望が見えない》と不満、諦めの投稿が目立つ。DH導入論に再び火がつくかもしれません」(在京セ球団幹部)
■セが勝ち越したのは3度だけ
パの貯金19は、交流戦の試合数が6カード18試合に削減された2015年以降、最大の勝差になった。
20度目を迎えた交流戦でセがパに勝ち越したのは、09年と21年、22年の3回のみ。優勝もパの15回に対してセの5回と実力差を露呈してきたが、いよいよ“セ・パの格差”は大きくなっている印象である。
「DH制が投打のレベル向上に寄与しているのは事実でしょう。打席に立たないパの投手はより長くマウンドに立てるわけで、成長の度合いが変わってくる。レベルの高い投手を攻略しようと、打者の技術レベルも上がるという相乗効果が見込めます」と、名球会会員で評論家の山崎裕之氏がこう続ける。