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桧山珠美コラムニスト

大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」に「今月のダラクシー賞」を長期連載中。

紅白の話題さっぱり…いっそ「思い出のメロディー」でいい

公開日: 更新日:

 18日の「第50回思い出のメロディー」(NHK)がとってもよかった。50回目の今回のテーマは「名曲でつなぐ 昭和と平成 わたしと明日」。

 司会は木村佳乃氷川きよし、NHK高瀬耕造アナの3人。昭和から平成のヒット曲はテロップなど見なくても歌える曲ばかり。近年の「紅白」は知らない歌手の知らない曲が跋扈して盛り上がらないまま、気がつけば「ゆく年くる年」になっていることが往々にしてあるが、この番組はそんなこともなく、80代の父もうれしそうに見ていた。

 見どころは山ほど。まず特別企画「カラーでよみがえる 第1回思い出のメロディー」。昭和44年当時じゃほとんどの家庭が白黒テレビだったため、残っている映像も白黒のみ。そこで当時のスタッフへの取材や最新技術を駆使し、カラーで蘇らせた。

 第1回に出演した菅原都々子、北島三郎、森進一が出てきて当時の思い出話を披露しつつ、美空ひばりや並木路子、淡谷のり子らの歌唱シーンがカラーで流れた。さらに美輪明宏がふるさと長崎の浦上天主堂から「ヨイトマケの唄」を披露する企画や、西城秀樹の特集として朋友・野口五郎がヒデキの思い出を語った。

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