ムーア監督の新作「華氏119」はトランプを追い落とせるか

公開日: 更新日:

 アメリカでは11月6日の中間選挙を前に、文化・芸能界も激しい動きを見せている。“信者”というほど熱烈なファンが多い歌手のテイラー・スウィフトが、事実上の反トランプ宣言をしたかと思えば、以前から彼女と確執のあるラッパーのカニエ・ウェストは即座にトランプ支持を訴えた。

 そんな中、左派文化人の中でトランプ大統領の誕生をいち早く予測した映画監督マイケル・ムーアが、新作「華氏119」を引っ提げ参戦した。タイトルの数字は大統領選の投票日(16年11月9日)の意味。文字通り、トランプ政権を真っ向批判するドキュメンタリーだ。その製作背景を映画批評家の前田有一氏がこう解説する。

「かつてムーアは『華氏911』(04年)を、ブッシュ再選を阻むため大統領選に合わせて公開しました。今回、彼は“トランプについてだけの映画じゃない”などと言ってはいますが、あえてシンクロさせた題名から見ても、中間選挙におけるトランプ陣営への“刺客”として本作を準備したのは明らかでしょう。中身は、アポなし取材などいつものおちゃらけた演出は控えめ。大統領選の4カ月前、具体的な根拠とともにトランプ誕生を予測しながら防げなかった責任を感じているのか、本気でトランプを倒さんとする気迫を感じます」

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    亡き長嶋茂雄さんの長男一茂は「相続放棄」発言の過去…身内トラブルと《10年以上顔を合わせていない》家族関係

  2. 2

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  3. 3

    「時代と寝た男」加納典明(17)病室のTVで見た山口百恵に衝撃を受け、4年間の移住生活にピリオド

  4. 4

    中居正広氏に降りかかる「自己破産」の危機…フジテレビから数十億円規模損害賠償の“標的”に?

  5. 5

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  1. 6

    “バカ息子”落書き騒動から続く江角マキコのお騒がせ遍歴…今度は息子の母校と訴訟沙汰

  2. 7

    “名門小学校”から渋幕に進んだ秀才・田中圭が東大受験をしなかったワケ 教育熱心な母の影響

  3. 8

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  4. 9

    「こっちのけんと」の両親が「深イイ話」出演でも菅田将暉の親であることを明かさなかった深〜いワケ

  5. 10

    長嶋一茂が父・茂雄さんの訃報を真っ先に伝えた“芸能界の恩人”…ブレークを見抜いた明石家さんまの慧眼

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  4. 4

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  5. 5

    “名門小学校”から渋幕に進んだ秀才・田中圭が東大受験をしなかったワケ 教育熱心な母の影響

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  3. 8

    星野源「ガッキーとの夜の幸せタイム」告白で注目される“デマ騒動”&体調不良説との「因果関係」

  4. 9

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  5. 10

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも