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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。最新著「王者の挑戦『少年ジャンプ+』の10年戦記」(集英社)、伝説のテレビ演出家・菅原正豊氏が初めて明かした番組制作の裏側と哲学をまとめた著者構成の「『深夜』の美学」(大和書房)が、それぞれ絶賛発売中!

まるで付き人…霜降り明星・粗品が相方せいやに尽くす理由

公開日: 更新日:

 誰もがそのままピン芸人として“売れる”と確信していた。だが、粗品本人だけは、そうではなかった。芸人になったからには漫才をやりたいと思っていたのだ。

 せいやとの出会いは、高校時代に出場した「ハイスクールマンザイ」に遡る。別々のコンビで戦ったが、粗品はせいやの面白さに射抜かれ、コンビを組もうと誘った。だが、せいやは教師を目指して大学に進学。粗品はピン芸人としてデビューしたが、さまざまな芸人を見ても、せいやが面白いという気持ちは変わらなかった。

「ピンネタの100倍面白い漫才ができると思った」(「毎日新聞」2017年6月3日付)と確信し、せいやを口説き続けた。そして13年、ついに霜降り明星を結成する。だが、周囲の目は冷ややかなものだった。「粗品の邪魔すんなよ」「なんであいつ連れてきたん?」などと言われる逆境からのスタートを強いられた(光文社「FLASH」18年12月25日号)。

 自分が無理に誘ったお笑いの世界。「聞いてた話とちゃうぞ」とならないように、粗品は「付き人」のようにティッシュまで用意するのだ。やがて霜降り明星の快進撃が始まった。

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