著者のコラム一覧
ラリー遠田お笑い評論家

1979年、愛知県名古屋市生まれ。東大文学部卒。テレビ番組制作会社勤務を経てフリーライターに。現在は、お笑い評論家として取材、執筆、イベント主催、メディア出演。近著に「松本人志とお笑いとテレビ」(中央公論新社)などがある。

霜降り明星は“言葉の笑い”と“動きの笑い”の二重奏が絶妙

公開日: 更新日:

 一お笑いファンとして本当に残念なことがある。昨年末の「M―1グランプリ」が終わった後、マスコミでは芸人による上沼恵美子への暴言事件ばかりが話題になり、大会そのものや優勝した芸人に関する報道があまりにも少なかったということだ。

 今回の「M―1」を史上最年少で制したのは粗品とせいやのコンビである霜降り明星。20代の2人が、年上の先輩芸人をごぼう抜きにして優勝を果たしたことはもっと評価されてもいいのではないかと思う。

 笑いには大きく分けて2つの種類がある。「言葉の笑い」と「動きの笑い」だ。プロの芸人の中にも、言葉の笑いが得意な人と動きの笑いが得意な人がいる。実は霜降り明星は、「言葉」と「動き」のそれぞれに長けたスペシャリスト同士の奇跡のコンビなのだ。

 粗品は19歳のときにピン芸人として関西若手芸人の登竜門といわれる「オールザッツ漫才」の「FootCutバトル」で優勝。自作のイラストが描かれたフリップを見せながら切れ味鋭いツッコミを炸裂させるネタで爆笑をさらい、圧倒的なセンスを見せつけていた。

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