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原田曜平マーケティングアナリスト・信州大学特任教授

1977年、東京都生まれ。マーケティングアナリスト。慶大商学部卒業後、博報堂入社。博報堂ブランドデザイン若者研究所リーダーなどを経て、独立。2003年度JAAA広告賞・新人部門賞受賞。「マイルドヤンキー」「さとり世代」「女子力男子」など若者消費を象徴するキーワードを広めた若者研究の第一人者。「若者わからん!」「Z世代」など著書多数。20年12月から信州大特任教授。

ロンブー淳が“吉本興業再生”を提言「今は劇薬が必要」

公開日: 更新日:

原田 現在、日本は少子化のうえに人手不足。人手不足が深刻な企業は毎月、目安箱を設けて若手の不満を聴取し、それがそのまま経営陣に飛んでいくシステムをとっている会社もあります。淳さんは吉本が変わると思いますか?

■「ファミリー」という幻想

 正直、変わるかどうかはまだ実感できていません。ただ、このままだと改革は進まない気がします。「吉本はファミリーだ」と言う上層部は多いのですが、ファミリーだと思っていない芸人・タレントのほうが圧倒的に多いのが現実です。むしろ「ファミリーじゃなくてもいいから、会社としてちゃんとしてほしい」と思っている人たちがほとんど。例えば、仕事現場にマネジャーがいないケースも多いですが、僕は一人の人間を雇えるくらいの売り上げを稼げるようになったら、一人の芸人に対して、一人のマネジャーをつけるべきだと思っています。

原田 人口が減り、単身世帯が最多世帯になり、日本全体で「ファミリー」が減り、企業も欧米のような契約社会になりつつあるので、むしろそちらを望む若手が多くなっているんですよね。

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