「新聞記者」が発端…「宮本から君へ」助成金の忖度不交付

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 安倍政権下での「忖度」が、芸術・文化の分野でエスカレートしている。「KAWASAKIしんゆり映画祭2019」では、“安倍友”文化人をこきおろした映画「主戦場」に対して共催の川崎市からストップがかかり、一時は上映中止となった(多数の抗議を受け復活)。

 また文化庁は、国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」に対し、内定していた補助金の不交付を発表。さらに映画「宮本から君へ」に対する1000万円の助成金も突然取り消した。文化庁所管の日本芸術文化振興会によれば、麻薬取締法違反で有罪判決が出たピエール瀧被告の出演が理由という。だがこれまで振興会の助成金取り消しの前例はなく、あわてて交付要綱を今回の決定に沿って改正する後出しの対応が厳しく批判されている。こうした背景について映画批評家の前田有一氏はこう言う。

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