賀来賢人「ニッポンノワール」後半の“仕掛け”は的中するか

公開日: 更新日:

 そう語るテレビコラムニストの亀井徳明氏は、「ドラマ放送後の“検証”をネット上で楽しむスタイルが定着してきた」と、こう続ける。

「そもそも役者や脚本、演出に好き嫌いがあるのは当然だし、ストーリーを追うか、細かい部分にツッコミを入れるか、ドラマの楽しみ方は人それぞれです。ただ、予定調和のヒューマンものが視聴率に直結しやすい現状の中、思わぬ展開に翻弄されながら、見知らぬ人の意見もネットで聞いてみたくなる作りというのも、最近の“継続視聴”に結びつかせるひとつの手法ですね」

 最終回19.4%という驚異的な視聴率となった4月期、7月期の「あなたの番です」も、4月のスタートから前半は6~7%だったことを考えると、後半の追い上げもあるかもしれない。

 前出の亀井徳明氏は「有料の動画配信に誘導するためにも、あの手この手で仕掛けていくはず。その結果、『あな番』のように世帯視聴率にもつながれば、日テレの狙い通りですね」と語る。

 どんな狙いがあれ、面白ければ、視聴者はついてくる。誰かに話したくなり、ネット上で話題が拡散されていく。だが、「真の結末は有料動画へ」というのだけは……勘弁してほしい。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    広陵・中井監督が語っていた「部員は全員家族」…今となっては“ブーメラン”な指導方針と哲学の数々

  2. 2

    11歳差、バイセクシュアルを公言…二階堂ふみがカズレーザーにベタ惚れした理由

  3. 3

    中居正広氏は法廷バトルか、泣き寝入りか…「どちらも地獄」の“袋小路生活”と今後

  4. 4

    【広陵OB】今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  5. 5

    二階堂ふみと電撃婚したカズレーザーの超個性派言行録…「頑張らない」をモットーに年間200冊を読破

  1. 6

    開星(島根)野々村直通監督「グラウンドで倒れたら本望?そういうのはない。子供にも失礼ですから」

  2. 7

    最速158キロ健大高崎・石垣元気を独占直撃!「最も関心があるプロ球団はどこですか?」

  3. 8

    風間俊介の“きゅるるん瞳”、庄司浩平人気もうなぎ上り!《BL苦手》も虜にするテレ東深夜ドラマの“沼り力”

  4. 9

    前代未聞! 広陵途中辞退の根底に「甲子園至上主義」…それを助長するNHK、朝日、毎日の罪

  5. 10

    山下美夢有が「素人ゴルファー」の父親の教えでメジャータイトルを取れたワケ