松方弘樹は釣りと並んで女にも入れあげて力いっぱい生きた

公開日: 更新日:

  ◇  ◇  ◇

 俺が松方弘樹と親しく付き合うようになったのは「仁義なき戦い」や「県警対組織暴力」といったヤクザ映画で共演した頃からじゃない。もっと、ずっと後の話。テレビの釣り番組に一緒に出るようになってからだった。

 だから、弘樹との思い出となると、映画じゃなくて、やっぱり、釣りのほうが多いかな(笑い)。あいつはいつも「辰兄ィ、辰兄ィ」と俺を立ててくれたし、俺もそんな後輩がかわいかった。でも、こと釣りに関しては、あいつが俺の師匠だったのかもしれない。とりわけカジキやマグロのようなデカい魚を釣るようになってからは、こっちが教えられることのほうが多かったよ。

 あいつは釣れなくても絶対に諦めないからね。その執念たるやアマチュアの域をはるかに超えてた。漁師か、あるいはそれ以上。命がけで大物を狙っていく。あの情熱と執着心はどこから生まれるんだろうって思ったよ。

 一方、俺は大物が釣れなければ、小さいのを釣って、それを料理し、ワインを一杯やりながら食べることを考える。だいたい大きな魚は釣ってすぐ食べてもおいしくない。ある程度、時間を置いてから食べないと(笑い)。その後も弘樹の大物釣りはどんどんエスカレートしていった。あいつが巨大マグロを釣り上げたっていうニュースを見た読者も多いだろう。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    名球会入り条件「200勝投手」は絶滅危機…巨人・田中将大でもプロ19年で四苦八苦

  2. 2

    永野芽郁に貼られた「悪女」のレッテル…共演者キラー超えて、今後は“共演NG”続出不可避

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    07年日本S、落合監督とオレが完全試合継続中の山井を八回で降板させた本当の理由(上)

  5. 5

    巨人キャベッジが“舐めプ”から一転…阿部監督ブチギレで襟を正した本当の理由

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    巨人・田中将大が好投しても勝てないワケ…“天敵”がズバリ指摘「全然悪くない。ただ…」

  3. 8

    高市早苗氏が必死のイメチェン!「裏金議員隠し」と「ほんわかメーク」で打倒進次郎氏にメラメラ

  4. 9

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  5. 10

    三角関係報道で蘇った坂口健太郎の"超マメ男"ぶり 永野芽郁を虜…高畑充希の誕生日に手渡した大きな花束