著者のコラム一覧
桧山珠美コラムニスト

大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」に「今月のダラクシー賞」を長期連載中。

3月で続々卒業する大物タレントたちのTV番組を“採点”する

公開日: 更新日:

「二代目和風総本家」豆助に会えなくなる

 新型コロナの影響で卒業式の取りやめが相次いでいるとか。歌番組はどこもナントカの一つ覚えで卒業ソング特集でお茶を濁しているが、この時期は番組の卒業シーズンでもある。

 19日に終了したのはテレビ東京系/テレビ大阪制作の「二代目和風総本家」。「日本っていいな」をテーマに四季折々の美しい風景や職人技、伝統と文化など日本のよさを伝える内容もさることながら番組のアイドル柴犬・豆助にもう会えなくなるかと思うと寂しい。

 グローバリズムの中であればこそ、内側から日本を見つめる番組はますます必要になるのに残念だ。12年間ありがとうと言いたい。

たけし「家庭の医学」は最終回の挨拶なし

「名医とつながる!たけしの家庭の医学」(テレビ朝日系/朝日放送制作)も終了。

 2004年4月に「最終警告!たけしの本当は怖い家庭の医学」としてスタート。何回かタイトルを変えて続いてきた。こちらも超高齢社会の到来、新型コロナ騒動の中で、健康番組はますます需要が高まりそうなのに。

 16年間も続いた番組にもかかわらず最終回の挨拶もなく、画面の提供テロップの両サイドに「16年間ありがとうございました これからも健康でお過ごしください」とメッセージが出ただけ。なんだそれって感じ。

石橋貴明は東京ローカルに

 石橋貴明は「石橋貴明のたいむとんねる」(フジテレビ系)が終了。代わりの番組が火曜深夜に用意されたが、東京ローカル枠、全国区ではない。「石橋、薪を焚べる」というたき火トーク番組だとか。

 日曜朝「誰だって波瀾爆笑」(日本テレビ系)も終了する。MC堀尾正明は昨年文春砲で不倫を報じられた。ご本人は否定するも、それが影響したのか。

 こちらの番組はもう一人、ますだおかだのおかだの娘・岡田結実が所属するオスカープロモーションを3月で離れる。テレビで堀尾&岡田の顔に再びお目にかかれるのはいつになるのやら。

 短命だったのは坂上忍の「1番だけが知っている」(TBS系)。

 その道を究めたナンバーワンだからこそ知る貴重なエピソードを聞き出すというものだったが、話題になることもなく、ひっそり店じまいする。18年10月のスタート、わずか1年半の命だった。

ほとんど置物状態だったみのもんた

 山口智充がMCを務める土曜朝「にじいろジーン」(フジテレビ系/関西テレビ制作)も28日に終了。08年4月にスタートし、初代がベッキー、2代目が清水富美加とぐっさんの相棒はご難続き。3代目の飯豊まりえにも受難がふりかかるのではと心配していたが、何事もなし。ホッ。

 番組は続くが、老兵のみ消えゆくのが「秘密のケンミンSHOW」(日テレ系)のみのもんた

 奥さんが亡くなったり、次男が事件を起こしたりでめっきりと老け込んだ。後半はほとんど置物状態で試食の時だけ元気になっていた。

 これらの番組にも卒業証書を贈りたい。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「ばけばけ」好演で株を上げた北川景子と“結婚”で失速気味の「ブギウギ」趣里の明暗クッキリ

  2. 2

    西武・今井達也「今オフは何が何でもメジャーへ」…シーズン中からダダ洩れていた本音

  3. 3

    N党・立花孝志容疑者にくすぶる深刻メンタル問題…日頃から不調公言、送検でも異様なハイテンション

  4. 4

    我が専大松戸は来春センバツへ…「入念な準備」が結果的に“横浜撃破”に繋がった

  5. 5

    N党・立花孝志氏に迫る「自己破産」…元兵庫県議への名誉毀損容疑で逮捕送検、巨額の借金で深刻金欠

  1. 6

    高市首相「議員定数削減は困難」の茶番…自維連立の薄汚い思惑が早くも露呈

  2. 7

    高市内閣は早期解散を封印? 高支持率でも“自民離れ”が止まらない!葛飾区議選で7人落選の大打撃

  3. 8

    高市政権の物価高対策はパクリばかりで“オリジナル”ゼロ…今さら「デフレ脱却宣言目指す」のア然

  4. 9

    高市首相は自民党にはハキハキ、共産、れいわには棒読み…相手で態度を変える人間ほど信用できないものはない

  5. 10

    “文春砲”で不倫バレ柳裕也の中日残留に飛び交う憶測…巨人はソフトB有原まで逃しFA戦線いきなり2敗