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井筒和幸映画監督

1952年12月13日、奈良県出身。県立奈良高校在学中から映画製作を始める。75年にピンク映画で監督デビューを果たし、「岸和田少年愚連隊」(96年)と「パッチギ!」(04年)では「ブルーリボン最優秀作品賞」を受賞。歯に衣着せぬ物言いがバラエティ番組でも人気を博し、現在は週刊誌やラジオでご意見番としても活躍中。

これが日本の民度 東京五輪の日程なんぞ今決めることか!

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 それでも、ニューヨークを隣の州と「強制力で隔離する必要はない」とまたツイッターごときに書き込み、住民を戸惑わせる。本当に不要不急な州外移動を控える勧告だけでいいのか。経済より人の命だろが。9・11テロ以来、行く気が失せていた摩天楼や秋の紅葉地コネティカットに、今年こそ再訪しようと思っていたが、これじゃまた機会が遠のいてしまった。

 知人から、今月に非常事態宣言、東京封鎖だともっともらしい回覧状がLINEで転送されてきた。国会議員が言ってますとかどうとか。それじゃ誰も皆トランプじゃないか。そんな折、「土日は外出自粛したし、平日はまあいいか」と、原宿に髪を染めに出てきたという若い女子がいた。これが今の都会の民度だ。

 志村けん氏の兄さんが、本人の死に顔も見ないで別れなくてはならないのはつらかったと嘆いていた。亡くなった後も面会できないままだったと。厚労省は感染した遺体は「非透過性」の袋に密封してそのまま火葬に出すようにさせているとか。そこまでしないと感染はやまないのか……。男たちよ、夜の店で女子と憂さを晴らしてる場合じゃないな。感染断ちが先だ。

 店の補償は為政者たちにやらせるしかない。なのにだ、世界が疫病にさいなまれてるこの時、東京五輪の日程発表ときたもんだ。今、決めることか。

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