コロナ禍で壊滅の歌舞伎界 團十郎襲名は来年に延期すべき

公開日: 更新日:

無言を貫く日本俳優協会

 外出が自由になってから、一家揃って青山墓地の堀越家(市川團十郎家)の墓参りをすれば、それによって「團十郎の霊」を受け継いで、「團十郎」になったと解釈できる。襲名披露公演をせずに團十郎を名乗っても、詐称にはならない。そして5月に華やかに襲名披露公演の幕を開ける――となってほしい。

 それにしても、歌舞伎役者の団体である日本俳優協会は、今回のコロナ禍について協会としてのコメントを何も発表していない。松竹にしても、公演中止のお知らせをしているだけだ。

 海老蔵だけでなく、坂東玉三郎もオフィシャルサイトに毎月書いているエッセーで近況と現在の思いをつづっているし、ブログを持っている役者たちも、公演中止で芝居ができないことの悔しさや無念さを書いている。だが、それらはあくまで個人としての思いだ。先のことが分からない状態だが、なおさら、歌舞伎界としての何らかのメッセージを出すべきではないのか。

 人間国宝であり芸術院会員であり文化功労者である大御所たちは、演劇界を代表して、この危機において歌舞伎に何ができるか、何をしたいのか、語ってほしい。

(作家・中川右介)

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    TBS「ラヴィット!」の“テコ入れ”に不評の嵐! グダグダぶりを楽しむ独自性損失で視聴者離れ加速危機

  2. 2

    「おい、おまえ、生意気なんだよ」 野村監督は俺の挨拶を“ガン無視”、暴れたろうかと考えた

  3. 3

    「オールスター感謝祭」で“ブチギレ説教” …島崎和歌子は今や「第2の和田アキ子」の域

  4. 4

    NHK朝ドラ「風、薫る」巻き返しを阻む“最大のネック”…見上愛&上坂樹里Wヒロインでも苦戦中

  5. 5

    米国とイランが2週間の停戦合意も日本は存在感ゼロ…お粗末すぎた高市外交を識者「完全失敗」とバッサリ

  1. 6

    スピードスケート引退・高木美帆にオランダが舌なめずり “王国復権の切り札”として白羽の矢

  2. 7

    高市政権が非情の“病人切り捨て”強行で大炎上! 高額療養費見直し「患者の意向に沿う」は真っ赤なウソ

  3. 8

    ブチ切れ高市首相が「誤報だ!」連発 メディア、官邸、自民党内…渡る政界は「敵ばかり」の自業自得

  4. 9

    JFAは森保一氏の“囲い込み”に必死 W杯後の「次の日本代表監督」のウワサが聞こえない謎解き

  5. 10

    『エニイ・タイム・アット・オール』1964年のジョンのギターを聴くだけで元気が出る