二田一比古
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二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

理想の花嫁・竹下景子に交際疑惑 男がマンションに入り…

公開日: 更新日:

「よし、スクープだ」と小躍りしたが、確かな裏付けが必要となる。トップ女優とカメラマン。そうそうオープンにデートはするまい。確率が高いのはどちらかの家だが、女優が彼の家へ行くのは大きなリスクを背負う。昔から女優の部屋に男が行く確率が高いデータから、竹下の自宅を調べた。青山の路地裏に自宅マンションはあった。当時の青山は、一歩裏に入れば閑静な住宅街。路地も狭く、人も車も少なく、張り込みしにくい。

 車を止め、立ったままの張り込みとなった。春先だったことで気候的にはラクだったが、やはり立ったままはこたえる。じっと立っているより自然に歩くなり動かすと多少の体の負担は軽減できる。コンビニのない時代の張り込みで一番困るのがトイレだった。

 以前、カメラマンが公園のトイレに行っている間にターゲットを撮り逃がしてしまった苦い経験もある。竹下の自宅近くにあった駐車場の塀で用をたした。

 竹下のスケジュールを調べての張り込みは、竹下が帰るのを待ち、部屋の電気が消える(寝ただろう)までの確認だった。2時間で終わることもあれば、延々6時間ぐらいの日もあった。記者と2人。最初は小声で雑談しているが、疲れてくるとお互い口も利かなくなる。張り込みを開始しておよそ1カ月。8回目ぐらいの張り込み中だった。竹下が午後8時ごろに帰宅。間髪入れず男が路地裏から小走りにマンションに入っていった。玄関の明かりで関口と確認できた。

 後は出るのを待つだけ。数時間で帰れば「打ち合わせ」でも通りやすいが、決定的なものはやはりお泊まり。すぐにカメラマンを呼び、出るところを直撃することにした。カメラマンはひとりしか空いていなかったので、記者も押すだけのカメラを持って臨戦態勢を敷いた。

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