「アニメ聖地移住」千葉郁太郎著

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「アニメ聖地移住」千葉郁太郎著

 アニメに登場する場所を巡る聖地巡礼は、1990年代にはじまり、2016年公開のアニメ映画「君の名は。」の大ヒットを機に、広く認知されるようになった。

 聖地巡礼にもさまざまなタイプがある。新作が放映されるたびに聖地を訪れネットで発信する人、そうした情報をもとに巡礼するうちに地域を好きになり、その土地や人、同好の士との交流を求めてリピートする人……。そして人気作品の舞台を一度は見てみたいと軽い旅行感覚で訪れる人など十人十色だ。中には、聖地巡礼を通してその街や土地、地域の人々が好きになり、ついには移住する人もいる。

 本書はそうした事例を「アニメ聖地移住」と名付け、社会的意義、さらには「血縁・地縁・社縁」とは異なる「趣味縁」など、さまざまな視点から考察したリポート。 (集英社インターナショナル 1166円)


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