中堅はつらいよ…ザブングル解散の背後に第7世代とコロナ

公開日: 更新日:

 松尾は今年3月末で事務所との契約を解消。今後については未定だが、企画や制作など裏方の仕事に興味を持っているという。一方、加藤はピン芸人として活動を続けていく。

不祥事を起こした多くの芸人が形だけの“なんちゃってボランティア”をする中、2人は謹慎期間中、真剣に介護に取り組み、また芸人ということで、入居者に時折ネタを披露しては大いにウケていたようです。あまりに居心地がよくて『このままここで働いてもいいかな~』とまで言っていたそうです」(ある芸人)

 1999年の結成以来、20年以上にわたる活動に終止符を打つことになる2人だが、コンビ解消の背景には中堅芸人の置かれた苦しい現実ものぞく。

 同誌で「謹慎したことで収入が半分になり、コロナの影響でさらに半分になりました」と加藤も語っているが、キー局バラエティー番組関係者はこう話す。

「バラエティーの現場では、ロケやひな壇で重宝されてきた彼らのような『中堅芸人』がコロナで一番打撃を受けているのでは。彼らのクラスだと、ゴールデン・プライム帯で1本5万~6万円が相場ですが、それを2人で折半。ロケの本数は減り、スタジオ収録もリモート出演で人数を絞られた。さらに勢いのある“第7世代”に仕事を取られているというのもある」

 コロナ禍が長引く中、彼らのようにコンビを解消して廃業する中堅芸人が続く可能性は十分ある。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  2. 2

    前田健太は巨人入りが最有力か…古巣広島は早期撤退、「夫人の意向」と「本拠地の相性」がカギ

  3. 3

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  4. 4

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  5. 5

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  1. 6

    山本淳一は「妻をソープ送り」報道…光GENJIの“哀れな末路”

  2. 7

    大関取り安青錦の出世街道に立ちはだかる「体重のカベ」…幕内の平均体重より-10kg

  3. 8

    巨人・岡本和真が狙う「30億円」の上積み…侍ジャパン辞退者続出の中で鼻息荒く

  4. 9

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 10

    光GENJIは全盛期でも年収3000万円なのに…同時期にジャニー&メリーが3億円超稼げていたワケ