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船山基紀編曲家

1951年、東京都生まれ。編曲家。デビュー作は中島みゆき「アザミ嬢のララバイ」。昨年死去した作曲家・筒美京平と組んだ作品が一番多く、沢田研二、渡辺真知子、田原俊彦ら数々のヒットを飛ばした。昨年12月に編曲を手がけた作品を収録した「船山基紀 サウンド・ストーリー」(ソニー・ミュージックダイレクト、CD4枚組72曲)をリリース。

“ザ・芸能界”な仕事は沢田研二「勝手にしやがれ」が初めて

公開日: 更新日:

 そしてそれが大ヒットする。こうやってヒット曲はできるんだと実感し、正直ビックリもしました。若造なのに起用してもらって、レコード大賞を取るような曲のアレンジを任されて、本当にありがたかったです。

 レコ大当日のことは忘れもしません。大賞が発表された時、この後どうすればいいのか? ステージに上がっていいのだろうか? とフリーズしちゃいましてね(笑い)。その時阿久悠先生が「おい! 行くぞ!」と肩を叩いてくださって、僕をステージまで連れていってくださったんです。目がくらむような体験でした。

 家族の反応も変わりましたね。タイガースの大ファンだった妹が「お兄ちゃん凄い!」って認めてくれましたから(笑い)。あの頃はみんながレコード大賞を見ている時代。そこに映っているわけですからね。大学で4年間授業そっちのけでサックスを吹いて、しかも4年で中退……。レコード大賞を受賞して親もひと安心したんじゃないですかね。あの時初めてアレンジャーをやっててよかったと思いました。

「勝手にしやがれ」は、いろいろな意味で僕のアレンジャー人生の中の転機ですね。

 僕にとって沢田さんのイメージは「勝手にしやがれ」の時から変わっていません。「お疲れさまでした」と声をかけてくれた時のままです。

【連載】船山基紀 ヒット曲の裏側 編曲家の仕事術

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