著者のコラム一覧
高倉文紀女優・男優評論家

札幌市生まれ。女優・男優評論家。Webサイト「タレントパワーランキング」(アーキテクト=https://tpranking.com/)、雑誌「日経エンタテインメント!」(日経BP社)などで女優や女性アイドルなどの取材・分析を手がけるほか、テレビ番組や週刊誌などにコメントを提供。インタビューしたことがある現役の女優は300人以上を数える。note個人クリエーターページ(https://note.com/tokyodiorama/)。

福本莉子は世代を超えて愛される安心感を持つシンデレラ

公開日: 更新日:

 彼女は、イマドキ女子の役も、優等生の役も両方巧みに演じることができる。映画「思い、思われ、ふり、ふられ」では淡い青春恋愛映画のヒロイン像を好演して同世代の共感を呼び、ドラマ「パパがも一度恋をした」(フジテレビ系)では家族のことが大好きな多感な女子高生ヒロインを愛らしく演じた。

 タイプの違う役柄にハマるのは、彼女が存在感の中に「新しさ」と「懐かしさ」の両方を持っているからだろう。

 昔の一般家庭のように家族一緒に一台のテレビで同じ番組を見るということもなくなった今、人気タレントや音楽アーティストの知名度は、子どもたちは知ってるけど親は知らない、反対に親世代・祖父母世代はよく知ってるのに子ども世代は知らないというように分断してしまっている。

 しかし、福本莉子は世代を超えて支持されて、多世代の共通言語になりそうな可能性を秘める。

 彼女は、そのきらきらした存在感の中に、ナチュラルな有機野菜にも似た安心感を感じさせる。安全第一のJRのCMに起用されたのも納得だ。今後さらに活躍すれば、官公庁のポスターにも引っ張りだこになるだろう。

 誰もが安心したい令和の時代だからこそ、彼女のような女優が求められている。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    二階堂ふみと電撃婚したカズレーザーの超個性派言行録…「頑張らない」をモットーに年間200冊を読破

  2. 2

    参政党・梅村みずほ議員の“怖すぎる”言論弾圧…「西麻布の母」名乗るX匿名アカに訴訟チラつかせ口封じ

  3. 3

    キンプリ永瀬廉が大阪学芸高から日出高校に転校することになった家庭事情 大学は明治学院に進学

  4. 4

    さらなる地獄だったあの日々、痛みを訴えた脇の下のビー玉サイズのシコリをギュッと握りつぶされて…

  5. 5

    横浜・村田監督が3年前のパワハラ騒動を語る「選手が『気にしないで行きましょう』と…」

  1. 6

    山本舞香が義兄Takaとイチャつき写真公開で物議…炎上商法かそれとも?過去には"ブラコン"堂々公言

  2. 7

    萩生田光一氏に問われる「出処進退」のブーメラン…自民裏金事件で政策秘書が略式起訴「罰金30万円」

  3. 8

    二階堂ふみ&カズレーザー電撃婚で浮上したナゾ…「翔んで埼玉」と屈指の進学校・熊谷高校の関係は?

  4. 9

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  5. 10

    日本ハム中田翔「暴力事件」一部始終とその深層 後輩投手の顔面にこうして拳を振り上げた