グラドル篠原冴美さん「恵比寿マスカッツ」時代は超貧乏…ホームレスの危機にも

公開日: 更新日:

篠原冴美さん(グラビアアイドル/28歳)

 バスト87センチのグラビアアイドルながら、最近はプロ雀士としても活動する篠原冴美さん。2010年代の深夜番組で人気だったセクシーグループ「恵比寿マスカッツ」のメンバーだった頃からド貧乏を経験。バイトもクビになり、一時ホームレスの危機に。しかし、ド貧乏を脱してからはお母さんから教わった麻雀でプロになり、やりがいを見つけて……。

 ◇  ◇  ◇

 私が中学生の時に父が亡くなり、母が一人で私と弟を育ててくれて、家は貧乏でした。私は19歳で母から「自分のやりたいことは自分で頑張りなさい」と言われ、グラドルの仕事で自立。それから21歳までの3年間は一生忘れないくらいの貧乏でした!

 恵比寿マスカッツに入ってからはメチャクチャ忙しいけど、メチャクチャにギャラが安い。最終回でみんながギャラをバラしたくらい安くて。当時、中野サンプラザでのライブのギャラは5000円でした。お金じゃなくて、マスカッツのメンバーだったことがありがたかったですけどね。

■家賃を毎月払うのを知らなかった

 私、常識を何も知らなくて、部屋を借りたら家賃を毎月払うって知らなかったんです。自立のためにお母さんがくれた100万円が初期費用40万円と高いベッドに50万円使って、お金がなくなって。翌月には「家賃を振り込んでください」と催促の電話がきて「え? 最初に払いましたよ」と答えると「毎月です!」と言われ、初めて知りました(笑い)。

 お金がなくてバイトを始めたけど、昼から夜はマスカッツの収録やレッスンだから朝にパン屋、夜にイタリア料理店とか居酒屋。でも、当時は男性恐怖症で男性と話せなかったから、店でグラスを洗っていた時に後ろの男性スタッフとちょっと肩が触れた途端、グラスを全部落として割っちゃったり。私、マスカッツで頭のいい順番が30人中30番。頭が悪いから、「カレーパン揚げて」と言われたのにメロンパン50個揚げたり。

 7万5000円の部屋を借りたのに、グラドルの給料が5万~6万円。バイトで7万円稼いで生活してたけど、ヘマばかりしてたのでシフトをあまり入れてもらえなくて、多い時は5本のバイトを掛け持ち。そしたら体に限界がきて21歳の時に倒れて入院。なんと入院費が8万円! その頃が一番つらかったですね。2000円のお金がなくて、ガスも止まったし。でも、私は男性恐怖症だからお付き合いしてる人もいないし、他人に頼るのもイヤだし。

「公園で寝られるのか一度試してみよう」と、公園のベンチで朝まで過ごしてみた夜もあります。冬で寒くて、それに怖いし、「私には無理だな……」と。

麻雀のプロ資格を取ってどん底を脱出

 マスカッツを卒業して時間ができたので昼間にコールセンターでバイトを始め、家賃5万円のところに越して生活を立て直しました。

 それまでもマネジャーがカップ麺をたくさん持ってきてくれたり、ファンの方がパスタ麺やレトルト食品をプレゼントしてくれたり、マスカッツの先輩の麻美ゆまさんが食事をおごってくれたり、周りに支えられたなぁと感謝してます。

 麻雀のプロ資格をとったのは4年くらい前。どうにか貧乏からは脱しました。母が麻雀好きで今は実家に全自動卓があるくらい。「麻雀やってみようかな」と私が言ったら、お母さんが楽しそうにルールを説明してくれて。そこから猛勉強して試験を受けてプロに。頭が悪いから時間はかかりましたけど(笑い)。

 仕事にしようとは思ってなかったけど、「グラビア上がりだから対局の番組に出られてる」「仕事欲しさに麻雀やってるんでしょ」とかネットで言われて。悔しいからリーグ戦で勝つために今、猛勉強中です。「頑張ってるんです」と訴えても、結果がすべてですからね。お母さんは今は私の対局放送を楽しみにしてくれててすべて見てくれます。今月、対局があるのですが、優勝してお母さんに焼き肉をごちそうしたいです。

(聞き手=松野大介)

■篠原冴美(しのはら・さえみ) 1992年8月、京都府生まれ。グラビアアイドルとして雑誌や恵比寿マスカッツなどで活躍。2017年に日本プロ麻雀協会のプロテストに合格、プロ雀士の資格をとる。グラドルの傍ら麻雀番組に出演中。

◆「篠原冴美×福島裕二 写真展」開催
 7月14~18日、渋谷の「ギャラリー・ルデコ」(渋谷区渋谷3-16-3 高桑ビル3、4階)

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