ラスベガスのショーをきっかけにイリュージョンの道へ

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 それからも伸は新たな演出でイリュージョンを見せる。

「僕は飽きっぽい性格なんです。同じことをやってると飽きちゃう。それがよかったんでしょう。飽きると新しい演出を考えますから。マキ先生も最初の頃はイリュージョンが気に入らないようでした。それがある時、先生の会に出ることになって、『僕は何をやったらいいでしょうか』とお伺いしたら、『イリュージョンをやればいい』とおっしゃったんです。『ついに先生に認めさせた。先生に勝ったんだ』と、うれしかったですね」

 師弟関係というのは、落語家もマジシャンも同じで、複雑なものである。

「先生への恩返しは、自分の会に先生をゲストで呼ぶことです。30代になってついに実現しました。もちろん和妻をやってもらいました。得意の傘を次々に出すネタを含めて、機嫌よくやってくれたのがうれしかったです」(つづく)

(聞き手・吉川潮)

▽北見伸(きたみ・しん)マジシャン・イリュージョニスト。1962(昭和37)年、大阪府出身。本名・山上民夫(やまがみ・たみお)。「てじな~にゃ」でおなじみのマジシャン山上兄弟は実子。79年に北見マキに入門。マニプレーターでデビューし、世界大会などで数々の賞を受賞。その後女性グループ「魔女軍団スティファニー」を結成し、イリュージョンを手掛ける。近年はアイドルのプロデュースも行っている。

■出演予定
浅草演芸ホール…8月上席 後半(8月6~10日)
池袋演芸場…8月中席(8月11~20日)
浅草演芸ホール…8月下席 前半(8月21~25日)

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