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平野悠「ロフト」創業者

1944年8月10日、東京都生まれ。71年の「烏山ロフト」を皮切りに西荻、荻窪、下北沢、新宿にロフトをオープン。95年に世界初のトークライブ「ロフトプラスワン」を創設した。6月、ピースボート世界一周航海で経験した「身も心も焦がすような恋」(平野氏)を描いた「セルロイドの海」(世界書院)を刊行。作家デビューを果たした。

鈴木慶一さんは日本語でロックをやるのに「急がなきゃ!」と思った

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 久方ぶりの邂逅となった。新宿ロフトでリアル取材。「ディスタンス」を取り、マスクを外したのは「撮影時のみ」。東京・大田区に生まれ育った鈴木慶一さんは、8月28日に70歳の誕生日を迎える。半世紀前の1971年に結成された「はちみつぱい」、75年結成の「ムーンライダーズ」でボーカルとギターを務め、日本語ロックの先駆者として知られている。が、音楽界の重鎮として祭り上げられることを潔しとせず、新型コロナ禍の中、今も音楽と深く関わりながら情報発信を続けている――。

 ◇  ◇  ◇

 平野 中学・高校と音楽漬けの生活を送りながら、69年にテレビを通して運命的な出会いがありました。

「中~高の6年間でもの凄い量の音楽を聴きました。夜中も隠れて聴いていました。それを耳コピしてギターやピアノを弾いて<宅録>ばかりしていました。私が棒高跳びの選手だったとして、あの膨大な量を練習に回していたら、オリンピック選手になっていたでしょう。69年のTBSの深夜番組。司会は室矢憲治さん。番組名は覚えていませんが……そこでバンド『頭脳警察』を見たのです。洋楽のコピーではなく、日本語でロックを歌う頭脳警察に大きな衝撃を受けてマズイ! やられた! と思いました」

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