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荒木経惟写真家

1940年、東京生まれ。千葉大工学部卒。電通を経て、72年にフリーの写真家となる。国内外で多数の個展を開催。2008年、オーストリア政府から最高位の「科学・芸術勲章」を叙勲。写真集・著作は550冊以上。近著に傘寿記念の書籍「荒木経惟、写真に生きる。荒木経惟、写真に生きる。 (撮影・野村佐紀子)

<58>石原慎太郎さんは「ヨットに乗らないか」って言って、乗せてくれたんだよ

公開日: 更新日:

■なんか気分があってるときの時間に撮った写真はいいんだよ

 すごくカンがいいんだよ。シャッターの音でわかるわけ。オレがどんなときに撮っているか、どんな表情を撮ってるヤツかってことをね。ヨットに乗せてくれたときも、1周してこようって言って、わざわざ乗せてくれたんだよ。鐘がゴーンって鳴ったら帰るからって、あそこに戻るからって。その鐘って、岡本太郎の鐘なんだよ。そのうち鳴るからって言って、それまでつきあってくれたんだよ。

 この写真、いいじゃないか。撮影って、撮ってるときに、だいたいわかるじゃない。相手の気持ちというかね。お互いに、気つかうっつうかさ、なんか気分があってるときの時間に撮った写真はいいんだよ。

(構成=内田真由美)

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