画期的な「水なしトイレ」を米企業が開発 宇宙技術の応用で排せつ物量が大幅に減らせたと注目される
水洗用の水も外部電源も下水接続も必要としないトイレが開発され、上下水道が整っていない地域での衛生環境を大幅に改善する可能性があると、注目されている。
その画期的なトイレを開発したのは、米国の起業家ダイアナ・ユセフさんがCEOを務める「チェンジ・ウオーター・ラボズ」。「iThrone(アイスローン)」と命名されたトイレ(写真=同社の公式サイトから)は、排泄物に含まれる水分を90~95%、複合ポリマーの特殊な膜で取り除き、水蒸気として大気中へ放出し、排泄物の量を大幅に減らす。
この技術は、もともとはユセフさんがNASAで宇宙ステーションの衛生・水リサイクルを研究していた経験から生まれた。宇宙空間と地上の貧困地域には「水や下水道に頼れない」という共通点があることに気付き、アイスローンの開発につながった。
ユセフさんは今月18日、貧困を生み出している既存の仕組みや常識を大きく変革した人を表彰する「グローバル・シチズン・ワイスリッツ・アワード」のディスラプター賞を受賞。主催者によると、同製品によってすでにウガンダ、パナマ、米国で2万人以上の安全なトイレへのアクセスが改善されたという。
賞金は10万ドル(約1600万円)。同社はこの資金を活用して、来年中に数百万人規模への提供を目指すとしている。


















