著者のコラム一覧
本多正識漫才作家

1958年、大阪府生まれ。漫才作家。オール阪神・巨人の漫才台本をはじめ、テレビ、ラジオ、新喜劇などの台本を執筆。また吉本NSCの名物講師で、1万人以上の芸人志望生を指導。「素顔の岡村隆史」(ヨシモトブックス)、「笑おうね生きようね いじめられ体験乗り越えて」(小学館)などの著書がある。新著「1秒で答えをつくる力──お笑い芸人が学ぶ『切り返し』のプロになる48の技術」(ダイヤモンド社)が発売中。

桂文枝師匠は300本を超える“創作落語”を作るも「漫才は難しいわ」

公開日: 更新日:

 先日、「新婚さんいらっしゃい!」の司会を勇退された桂文枝師匠。「同一司会者によるテレビトーク番組の最長放送」としてギネス世界記録に認定されて、51年3カ月も続けられていたことは、ご自身もおっしゃっていましたが「異常なこと」。飄々とした笑顔の中に見えないところでどれほどの努力があったのかと思うと頭が下がります。

 私が文枝師匠とお会いしたのは1984年の暮れ。「爆笑BIG3」(関西テレビ)というお正月特番で、初めてオール阪神巨人さんの全国ネットの漫才台本を書かせていただいた時でした。共演は桂三枝(当時)、横山やすし・西川きよしの2組。テレビの中で見たスターと楽屋でお会いし、緊張でガチガチでご挨拶したのを今でも覚えています。

「君が書いたん? 初めてやな?」「はい、初めて全国ネットで書かせていただきました」「本多君やな、覚えとくわ。これからどこでお世話になるかわからへんから、こちらこそよろしくお願いします」と丁寧に頭を下げていただきました。子供の頃からテレビで見ていたスターにもかかわらず、私のような駆け出しの新人作家に対する腰の低い対応に感激しました。以降、漫才と落語の違いもあり、仕事の面では特番以外でご一緒することはほとんどありませんでしたが、楽屋でお会いすると「頑張って書いてる? 漫才の作家さんも少ないから続けてや」といつも声をかけてくださいました。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ヤクルト村上宗隆と巨人岡本和真 メジャーはどちらを高く評価する? 識者、米スカウトが占う「リアルな数字」

  2. 2

    大山悠輔が“巨人を蹴った”本当の理由…東京で新居探し説、阪神に抱くトラウマ、条件格差があっても残留のまさか

  3. 3

    中山美穂さんの死を悼む声続々…ワインをこよなく愛し培われた“酒人脈” 隣席パーティーに“飛び入り参加”も

  4. 4

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  5. 5

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  1. 6

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  2. 7

    豊作だった秋ドラマ!「続編」を期待したい6作 「ザ・トラベルナース」はドクターXに続く看板になる

  3. 8

    巨人・岡本和真の意中は名門ヤンキース…来オフのメジャー挑戦へ「1年残留代」込みの年俸大幅増

  4. 9

    悠仁さまは東大農学部第1次選考合格者の中にいるのか? 筑波大を受験した様子は確認されず…

  5. 10

    中山美穂さんが「愛し愛された」理由…和田アキ子、田原俊彦、芸能リポーターら数々証言